春を告げる山菜『ふきのとう』の話
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こんにちは
春の訪れを感じさせてくれる蕗の薹(ふきのとう)は、山菜の中でも独特のほろ苦さが人気ですよね。今日は店頭にはすでに出回っている『蕗の薹(ふきのとう)』のお話をしたいと思います。
春を告げる蕗の薹
蕗の薹(ふきのとう)は1月ごろから芽を出し始めて、2~3月の間に旬をむかえます。そのため、ふきのとうは春一番の山菜と言われています。
日本原産の山菜で、キク科フキ属の多年草になります。全国に分散して水が豊富で風が強くないところを好んで繁殖しています。
縄文時代から食べられていて、平安時代にはすでに栽培が始まっていたと伝えられています。春に私たちが食べているところは『蕾』の部分で、花が咲くと食用にはできなくなってしまいます。花が咲いた後に周辺の地下から茎が伸び大きな葉(ふき)が出てきます。この茎ほ部分は食べることができます。一つの株から花と葉柄が別々に育つ、少し変わった植物です。
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春を告げる蕗の薹(ふきのとう)ですが独特の苦みや香りを持っています。苦みや香り成分には新陳代謝を活発にするはたらきがあるとされています。冬眠から目覚めた野生動物が最初に口にして身体を活発化させると言われているんですよ。苦み成分は「フキノール酸」「ケンフェロール」「アルカロイド」などのポリフェノール類、香り成分は「フキノリド」と呼ばれ、消化液の分泌が促進されて消化を促進し、胃を丈夫にして腸のはたらきを整えると言われています。
蕗の薹を食べる
蕗の薹を天ぷらで食べる場合は、下処理(アク抜き)は不要で、汚れをとり水に晒すていどで十分ですが、それ以外の食べ方では下処理が必要になります。
アクが強いのでしっかりと下処理をしましょう。
やり方
蕗の薹は外側の皮と根元、穂先の黒くなっている部分を切り取ります。
ボールに水わ張り切った物からすぐに水につけていきます。
鍋にたっぷりの水に塩小さじ1を入れて沸かし、沸騰したらキレイに洗った蕗の薹を入れます。
落とし蓋をして3分アクを抜く為に下茹でします。(落し蓋はクッキングシートかアルミホイルで代用可)
3分経ったらザルにあげて、お湯をしっかり切ってから冷水にさらします。
苦みが苦手な方は長めに水に浸して完成です。
蕗の薹味噌にしたり、パスタに入れると美味しく召し上がることができます。
蕗の薹味噌のレシピはこちらのサイトで!👇
【蕗の薹の天ぷら】3つのポイント
火が通りにくい付け根の部分に少し切り込みを入れる
天ぷらの衣はゆるめ(薄め)に作る
揚げるときに蕾の先を下に向けて油に入れる
(下に向けて2~3秒固定すると広がります。花が咲いた感じになります。)
この3つのポイントで、サクサクの綺麗な蕗の薹の天ぷらになります。
揚げ時間の目安は、細かい気泡になってきたときがサインです。あらかじめ切り込みを入れてあるので大丈夫です。揚げ時間が長いと焦げの原因になるので注意してください。サクサクの天ぷらを是非どうぞ!
今日の最後に
暖かい地域では蕗の薹が顔を出すころです。旬のものを食べて季節を感じましょう。
年に一回は食べてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。