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食べなきゃ損!春菊は見た目は地味でも栄養の宝庫!

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春の風景




こんにちは
まだまだ寒いので、鍋料理で温まるのっていいですよね。この鍋料理の具材の一つに春菊がありますが、春菊には特別な栄養はあるのでしょうか。少し疑問に感じませんか。
そこで今日は『春菊』についてお話をしたいと思います。

新鮮な春菊




春菊の栄養

春菊に含まれている栄養素の中で最も多いのが『β-カロテン(β-カロチン)』です。他の緑黄色野菜の中でも量はトップクラスなんです。意外にも、ほうれん草や小松菜を上回り、春菊1束(約200g)で1日に必要な量が摂取できてしまいます。 β-カロテンは、抗酸化作用により活性酸素の働きを抑制、ガンの予防効果のほか、肌の老化を防ぐ美容効果があることで知られています。 また、β-カロテンは、体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を丈夫にし、抵抗力を高める働きがあり、風邪や肌荒れの予防、喉や肺などの呼吸系統を守る効果があります。
その他にも、ビタミンC・ビタミンK・ カルシウム・鉄・葉酸クロロフィルペリルアルデヒド(香り成分)などが含まれ栄養の宝庫と言えます。


  • ビタミンC
    健康的な皮膚を維持し、風邪の予防にもなる成分です。水溶性ビタミンで摂りすぎてしまっても体外に排出されるビタミンです。

  • ビタミンK
    血液凝固や止血作用に効能がある栄養素です。カルシウムを取り込むサポート役になる物質です。

  • カルシウム
    骨を作る、守ることができる成分です。骨粗しょう症の予防にも注目されています。


  • 全身に酸素を運ぶ働きを持つ赤血球を作る成分です。貧血を予防の効果があります。

  • 葉酸
    赤血球の精製に必要な栄養素の一つです。人体の成長を促すのに必要で、特に妊娠初期の女性にはとても大切な成分です。

  • クロロフィル
    葉緑素とも言われる成分で、植物の緑色の部分に含まれる成分です。コレステロールダイオキシンを体外へ排出してくれる作用もあります。

  • ペリルアルデヒド(香りの成分)
    整腸作用があり、自律神経なども整えてくれる効果があります。また咳を鎮める効果もある物質です。


様々な栄養を持つ春菊ですが、注目してほしいことがあります。それはアレルギー症状です。
春菊のアレルギーは他の食品と同時に、手足や身体のじんましん・目のかゆみや充血・鼻水・喉の痛みや腫れ・下痢・嘔吐などといった症状が現れる場合があります。食べているときや食後に口の周りなどが赤く腫れることがあります。注意してください。


春菊の香り

春菊の特徴として代表的なものが独特の香りです。 春菊の香りはαピネンやペリルアルデヒドなどの香り成分によるもので、咳を鎮め、痰を切る作用があります。そして、精神を落ち着かせ、気分をリラックスさせる成分も含まれています。加えて、自律神経に作用し胃腸を活性化させて、食欲を増進させてくれる働きもあるんですよ。
この様な効果から、あの独特の香りに含まれている成分には薬のような効果があり、食べる風邪薬とも呼ばれています。風邪かなと感じたときには春菊を食べてくださいね。


春菊の選び方(コツ)

  1. パッと見て緑の色が濃いものを選ぶ。
  2. 葉先までみずみずしくピンとしている。
  3. 茎がついている場合は細いものを選ぶ。
  4. 葉のギザギザがシャープなもの。(香り強い)

黄ばみや黒ずみは鮮度が落ちている証拠、収穫してから時間が経っています。上記の1~4のものを選ぶと美味しく食べることができますよ。


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ちょっと雑談

春菊の歴史

春菊の原産地はトルコやギリシャなどの地中海沿岸といわれています。
日本に渡来した時期は定かではありませんが、文献に春菊が初めて登場するのは、15世紀後半の「尺素往来(せきそおうらい)」からです。はっきりとした記録には室町時代までには伝わっていたとされ、江戸時代の農書「農業全書」や「菜譜」には栽培方法が記載されています。


「春菊は菊なの?」

春菊は名前の通り菊の一種です。春に黄色い花が咲く菊ということから春菊と呼ばれています。また、関西などは「菊菜(きくな)」とも呼ばれています。欧米では、観賞用の植物として栽培されています。


春菊の旬

春菊の旬は冬の11月~2月、または3月くらい迄です。旬が冬の時期なのに春の菊と書くのは変わっていますよね。これは菊に似た黄色い花を春に咲かせることから、この名前がついたと言われています。


今日の最後に

春菊は独特の香りから敬遠される方もいらっしゃいますが、栄養が豊富な野菜です。特にβ-カロテンはトップクラスなので、積極的に摂ってほしい野菜です。

鍋料理はあまり食べないという方、安心してください。春菊は生でも食べることができます。生食できる野菜です。
アクが少ないので下処理は不要。葉の部分をサラダなどにして食べてください。春菊と言えば鍋ですが、加熱するほど苦味が増してしまう野菜なので、実はサラダのような生食がとても合います。ドレッシングなどをかけて召し上がってください。
春菊は3月くらいまでが旬なので、是非お試しを!
栄養が豊富な春菊ですが、上記で述べたアレルギー症状にはくれぐれも注意してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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花🌼 2020年2月10日の空




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