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カレーに付き物! 福神漬けの由来

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福神漬けの由来




こんにちは
カレーに付き物の福神漬けですが、どうして福神漬けと名付けらたのか疑問に思いませんか。そこで今日は『福神漬け』についてのお話をしたいと思います。

福神漬け




福神漬

 福神漬けとは、ダイコン、ナス、ナタマメ(鉈豆)、レンコン、キュウリ、シソの実、シイタケまたは白ゴマ、7種類の野菜をみりんやお砂糖、そしてお醤油で漬けたものです。


 福神漬けと名付けられた理由は、明治時代のはじめに上野不忍池の弁財天近くにあった漬物店店主 (1885年頃に山田屋という上野にあった漬物店) が開発して、この漬物を「梅亭金鵞(ばいていきんが)という当時の流行作家が気に入り、命名したと言われています。 ちなみに梅亭金鵞は、幕末から明治中期の作家・編集者。 滑稽本人情本・啓蒙書・諷刺小説などを書いた方です。作品は「柳之横櫛」「七偏人」「西洋新書」など。


※弁財天とは七福神の一人であり、七福神の中の紅一点です。琵琶を弾く姿が妖艶として表されており、そのルーツは古代インドのサラスヴァ―ティーで、水の神とされていました。


 また、江戸時代の初期に僧侶が、上野のお寺の「寮」にて、色んな野菜の切れ端を上手にお漬物して、これを「福神漬け」と名付け巷に広まったという説もあります。


 その他にも、福神漬けがあれば他におかずは不要になるため、お金が貯まるということから、神様のような食べ物ものとされ名付けられた説があります。様々な説が存在しますが、7種類の野菜を使っていることから、「福神漬け」と名付けられたことは間違いありません。



福神漬けの色は?

 福神漬けは、元々は茶色だったようですが、いつの間にか赤い福神漬けが主流になりました。ではどうして赤い福神漬けはあの色なのでしょうか。


 赤い福神漬けの理由は、カレーの付け合わせだからです。


 福神漬けを食べるようになったころは、黄金色の醤油と砂糖とみりんを煮込んだ調味料の色でした。昭和になり、カレーが一般的に定着したころインドの調味料の一つである、赤いチャツネを真似したからが答えになります。醤油を使った福神漬けを赤く染めたことが始まりです。


 現在は、カレー屋さんで赤い福神漬けはあまり見かけなくなりました。オレンジ色のカレー専用福神漬に変わっていますよね。このオレンジ色の理由は、ルーの濃い茶色とご飯の白色との間に映える一方で、主張しすぎない色がオレンジ色が採用されたからです。


 ちなみに、カレーに福神漬けを使ったのは、明治30年代の中頃に、日本郵船の食堂でカレーの付け合わせのチャツネが切れていたため、代わりに福神漬けが使われたことがキッカケだったようです。これについては、文献が残っていないので詳細は不明です。



福神漬けの期限は?

 福神漬けを食べるのは大抵カレーを食べるとき。これだと当然余ってしまいますよね。では開封後の保存期間はどのくらいなのでしょうか。


 開封後は冷蔵庫で保存で、2週間程度です。


 冷蔵するときのポインは漬け汁をそのまま残しておくことです。漬け汁を捨てしまうと日持ちしません。1週間程度しか日持ちしないので注意してください。


 ではもっと長く保存する方法は、冷凍しかありません。長く保存したいなら冷凍がお勧めです。


 やり方は、フリザーバッグに入れ換えて冷凍、空気を抜いて冷凍保存してください。これで1ヶ月以上保存可能になります。解凍は、レンジ解凍がはやいのでお勧めです。お弁当に使いたい場合は、冷凍するときに水分を切ってから冷凍すると、凍ったまま使えるので便利ですよ。



今日の最後に

 7種類の具材を使うので福神漬けと呼ぶようになったのは間違いありません。名付けられた説は梅亭金鵞説が有力です。
 そうそう、北海道、関西、四国、沖縄では「ふくしんづけ」と読まれ、「ふくじんづけ」では通じないそうなので注意してくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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