シルシ

食に関係した情報をお届け致します。

椎茸に賞味期限が表示されていない理由! 日持ちはどれくらい?

スポンサーリンク





賞味期限




 こんにちは
 キノコの中でも一番身近な存在の椎茸。美味しいですよね。ところで、椎茸の賞味期限を見たことはありますか。無意識のうちに賞味期限がどこに書いてあるのか探してしまいますが、見かけないですよね。ではどのくらい日持ちするのか。そこで今日は『生椎茸の賞味期限』についてのお話をしたいと思います。

f:id:raruka:20200414231849j:plain




生椎茸の賞味期限

 はじめに、椎茸に賞味期限の表示がない理由を説明します。

 椎茸に賞味期限の表示がない理由は、食品衛生法でキノコ類や野菜には、賞味期限の表示義務がないからです。

 キノコ類や野菜は、収穫後も成長し、それぞれに成長の度合いが違ってきます。このことから一律の期限が決められないことになります。大きさや形の好みは人それぞれ、それに腐っていると判断したりするのも人によって違ってきます。なので、椎茸は基準を設けることができない、生鮮食品であることが答えになります。

 また、販売者の保管環境でも変わってくるので正確な表示ができないこともあげられます。



生椎茸の日持ちは?

 生椎茸の一般的な賞味期限は、次の通りになります。目安にしてみてください。

  • 生椎茸の保存期限(賞味期限)は、冷蔵で7日程度です。

  • 夏場は半日程度カットしてある椎茸は、1~2日程度です。

  • 冬場の常温保存の賞味期限は、1週間程度です。夏場は半日程度


 上記はあくまでも目安です。実際には保存状態により短くなる可能性があります。また、途中で腐ってしまうこともあるので注意してください。
続いては、「腐っている状態」について説明します。


見た目

  • 軸が茶色に変色

  • カサの裏側が赤色に変色

  • 全体的に黒に変色

  • ハリがなく柔らかい

  • ぬめりが出ている


臭い・味

  • 酸っぱい臭いやアンモニア臭がする

  • 酸っぱい味がする


 上記のことが、一つでも当てはまっていたら、賞味期限の7日に関わらず食べないようにしてください。また、長く保存していると、白い綿のようなカビのようなものが出てきますが、これは椎茸から出る菌糸です。腐っているわけではないので、取り除くと食べることができます。



椎茸の保管はどこがいい?

 常温で保存していると傘がどんどん黒く変色してしまいます。更に味も風味も失われてしまいます。収穫した椎茸は常温には向かないのです。保存場所に最適なのが、冷蔵庫の野菜室になります。

冷蔵保存のやり方
  1. パックなどから取り出す。

  2. 新聞紙やキッチンペーパーでしっかり包みます。

  3. ビニール袋などに入れてから野菜室で保存する。


 保存をするときは、水拭き・水濡れ厳禁です。傷みが早くなるので注意してください。



ちょっと雑談

椎茸は生で食べてもいいの?

 答えから言うと、「生食はNG」です。

 椎茸を生で食べてはいけない理由は、食中毒と椎茸皮膚炎を発症する可能性が高くなるからです。

 生の椎茸に雑菌が増殖しているとお腹を壊すなどの食中毒症状が出ることがあります。加熱して菌を死滅させてから食べてください。

  もう一つの理由の椎茸皮膚炎とは、椎茸(特に加熱不十分なもの)を食べてから、数時間~4日以内に発症する皮膚炎です。かゆみが強く、蕁麻疹とは違って線状にひっかいたような発疹が特徴です。

  椎茸に含まれる特定の成分(レンチナン、チロシンチロシナーゼなど)が、原因物質としてあげられています。生椎茸を食べる以外にも、乾燥椎茸の戻し汁を未加熱で飲んだり、味付けされた乾燥椎茸のスナック菓子を食べたりすることも、発症の原因となります。アレルギー反応とは異なりますが、注意しなければいけません。

 加熱の目安は、焼く場合なら2~3分、煮る場合なら3~4分、レンジなら500Wで2分加熱して食べてください。



今日の最後に

 椎茸の期限は、収穫から7日を目安に消費してください。保存途中で異変が生じたときは処分してくださいね。なるべく早めに食べることをお勧めします。
最後までお読みいただきありがとうございました。


www.raruka.net