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「おにぎり」はわかるけど、「おむすび」の語源なんだろう?

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おむすびの語源





こんにちは
みなさんは「おにぎり」・「おむすび」どちらで呼んでいますか。おそらく、おにぎりの方が多いと思います。ところで、「おむすび」にはどのような意味があるのか気になりませんか。「むすび」とは何をさしているのでしょうか。そこで今日は『おむすび』についてお話したいと思います。

おむすびの語源




おむすび

 はじめに、「おにぎり」・「おむすび」・「にぎりめし」の違いについて説明します。

  • 「おにぎり」は、にぎりめしやおむすび総称。

  • 「おむすび」は、握飯(にぎりめし)のことをさします。

  • 「にぎりめし」は、握り固めたご飯で、むすびやおにぎりをさします。

 呼び方が違うだけで、この3つは同じものをさしています。

 地方によっても呼び方が異なり、近畿は「おにぎり」、中部・中国は「おむすび」が優勢で、九州・沖縄では「おにぎり(にぎりめし)」と呼ばれています。他のエリアでは「おむすび」と「おにぎり」が混在しています。ちなみに、「おにぎり」はもっとも一般的な呼ばれ方で、90%ほどの人がこう呼んでいるそうです。


 では本題の「おむすび」という言葉の由来について説明します。「おむすび」という言葉は、日本最古の歴史書古事記」に記された神様「高御産巣日神タカミムスビノカミ)」と「神産巣日神カミムスビノカミ)」に由来しています。

 この2柱の神様に使われている「産巣日(ムスビ)」 と言う言葉には、天地万物を創り出す霊力という意味があり、神様が宿るといわれているお米をむすんで食べることで神様の力を授かりたいという意味から「おむすび」と呼ばれるようになりました。また、ムスヒという言葉の「ムス」には生み出す、「ヒ」には神霊という意味があります。



 おむすびと呼ばれるようになったのは平安時代のことです。平安時代の貴族の女性たちが使っていた言葉の「むすひ」からきています。「お」が付けられているのは、丁寧にという意味です。



おむすびが三角形になった理由

三角おむすび


 「おむすび」 を三角形にむすぶのは,神は山に住んでいるとする考えで、米を山型(神の形)に象って食べたからです。このことから、「おむすび」と呼ぶものは、三角形でなければならないのです。ちなみに、おにぎりには形の決まりはなく、俵型でもおにぎりと呼びます。



今日の最後に

 おむすびと呼ばれている理由は、「古事記」に記された神様「むすびのかみ」に由来しているからです。おむすびは、おにぎりとは違い三角形でなければなりません。三角形は山を意味し、山には神様がいらっしゃるからです。

 ちなみに、おにぎりという呼び方は江戸時代から使われているそうです。おむすびの方が古い呼び方になりますね。 また、「おむすび」には「お結び=良い縁を結ぶ」と言ういみもあるそうで、縁起のいい食べ物と言われています。 最後までお読みいただきありがとうございました。


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