シルシ

食に関係した情報をお届け致します。

「おから」と「卯の花」はなにが違うの?

スポンサーリンク



ウツギ





こんにちは
体にいいと言われるおから。そっくりなものに卯の花というものがあります。この2つはどこが違うのでしょうか。そこで今日は『おからと卯の花の違い』についてお話したいと思います。


おからと卯の花の違い




おからと卯の花の違い

 はじめに答えからです。

 おからと卯の花は同じものです。


おからとは、豆腐を作るときに出たの副産物で、大豆の汁を絞って出てきた水分が豆乳になり、この搾りカスがおからです。おからという名前は、搾りカスの「殻(から)」に丁寧語の「お」を付けたもので、女房詞になります。大豆の殻の部分なので、この搾りかすのことを、おからと呼ぶようになりました。ちなみに、漢字で書くと「御殻」となります。



 卯の花とは、おからの別名になります。おからの「から」が「からっぽ」という意味に繋がることを嫌い、卯の花という別名が付けられました。

 なぜ卯の花かと言うと、卯の花という名前は「白いウツギの花」に例えて付けられたそうです。一般的には、調理したものを「卯の花」と呼び、調理前のものはおからと呼びます。

 また、卯の花にはさらに別名があり、包丁を使わなくても調理ができることから 「きらず」とも呼ばれています。



豆腐の副産物の、おからと卯の花は全く同じものと言えます。違いは次の通りです。

  • おから ⇨ 材料そのものを指すときに使われる

  • 卯の花 ⇨ 調理後の料理を指すときに使われることが多い



ちょっと雑談

雪花菜(きらず)

ウツギの花


 おからや卯の花と呼ばれていますが、関西では雪花菜(きらず)と呼ぶこともあります。

 雪花菜というのは、中国名の「雪花(シュエホワ)」をそのまま使ったものです。雪花菜と呼ばれる由来は、おからは包丁を使わずに切る(調理する)ことができるところから付けられました。

 また雪花菜(きらず)と言う名前は縁起がいいとされ、京都では縁が切れないようにとの願いを込めて月末に食べる習慣があったそうです。



今日の最後に

 おからと卯の花、そして雪花菜はすべて同じものです。地域や調理によって名前が変化しますが、豆腐を作るときに出た搾りカスで間違いありません。

 搾りカスとはいえ、その栄養は豆腐とほぼ同じ、食物繊維ははるかに上なんですよ。食物繊維といえば腸活、免疫力アップも期待できそうです。しかも、本来は破棄してしまうところなのでお値段もお手頃。普段の食事にお使いになってはいかがでしょうか。ちなみに、おからパウダーの方が水分が抜けているので、栄養が凝縮されているのでお勧めです。
最後までお読みいただきありがとうございました。


www.raruka.net