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意外と栄養豊富、「きくらげ」!

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きくらげの栄養




こんにちは
中華料理などに使われている「きくらげ(木耳)」。癖がなく、それでいて食感がよくてトッピングなどに最適ですよね。ところで、この木耳の栄養について気になりませんか。
「栄養なんてないんじゃない」と思いますよね。
そこで今日は『きくらげ(木耳)の栄養』についてお話したいと思います。

きくらげ(木耳)の栄養




きくらげ(木耳)の栄養

 コリコリ食感がたまらないキノコのきくらげ、はじめはきくらげのことからです。


きくらげ(木耳)って何?

 中華料理でお馴染みのきくらげ(木耳)はキノコの一種です。 キクラゲ目キクラゲ科キクラゲ属で、木に生えるキノコです。きくらげの名前の由来は、クラゲのような食感で、木に生えるていることから、「木クラゲ」と呼ぶようになりました。漢字では「木耳」と書いて「きくらげ」と読みます。蒜山地方では「耳茸(みみたけ)」と表現することもあったそうで、当時の日本人はきくらげを見て人の耳を連想したようです。 日本に伝来してきたは、平安時代とのこと、薬として伝えられました。 食用として用いられたのは、室町時代の後期で約500年前のことです。

天然きくらげ



きくらげ(木耳)の栄養は?

 きくらげ(以降木耳)で注目すべきはビタミンDです。木耳にはたくさんのビタミンDが含まれていて、その量は食材の中でもトップクラス!全食品中で1位とも言われています。


ビタミンD

 ビタミンDは脂溶性のビタミンの一つで骨の形成を促し骨粗鬆症の予防、免疫力や細胞の代謝をアップさせる効果があります。また、木耳にはβ‒グルカンという成分が多く含まれています。β‒グルカンは免疫機能を担うNK細胞を活性化させたり、NK細胞の増殖を促す「サイトカイン」という物質を作るなど免疫力アップを促す作用を持っています。ビタミンDとβ‒グルカンの相乗効果により、免疫力の大幅アップが期待できるんです。


食物繊維

 そして次に注目すべきなのが食物繊維です。木耳には特に不溶性の食物繊維が豊富に含まれているんですよ。不溶性の食物繊維は食べると水分を吸収して膨らみ、腸を動かして便秘の改善効果があります。

  また、水溶性の食物繊維も多いので、糖質の吸収をゆるやかにして血糖値の上昇を抑えてくれます。糖尿病や肥満の予防に効果的に働きます。水溶性の食物繊維も食べることで腸内環境を整える整腸作用があります。水溶性食物繊維は食品中2位とも言われています。木耳には不溶性と水溶性どちらの食物繊維も含まれているので、腸のためにはとてもいい食材と言えますね。


 その他にも、カルシウムや鉄、亜鉛などのミネラルも含まれているので、ビタミン類と一緒に摂ることにより吸収が高まります。



木耳の食べ方

 このように多くの栄養が含まれている木耳ですが、日本では乾燥した木耳が多いようです。乾燥木耳は戻すまでに時間がかかり、6時間もかかってしまいます。忘れていて6時間以上水に浸けると、水を吸収しすぎて食感が損なわれてしまいます。デリケートな食材なので注意が必要になります。そこで、もっと早く安全に戻す方法を紹介します。


乾燥木耳の戻し方

戻した木耳


  1. 軽く洗い、ぬるま湯(30~40℃)に入れます。

  2. そのまま約15~30分程度浸けます。

  3. やわらかくなれば完成です。


 注意点として乾燥木耳は、水で戻すと約7倍の大きさに膨らみます。一回に戻す量を加減してください。もしも戻しすぎて使いきれなかった場合は、食べやすい大きさにカットしてから冷凍して保存してください。使うときは凍ったままで調理に使えます。ぬるま湯を使う方法が一番はやいので試してみてくださいね。


 ちなみに、生木耳の扱いは他のキノコと同じです。石突をとり水洗いして、30秒程サッと茹でれば美味しく食べることができます。サラダや和え物にお使いいただけます。炒め物などに使う場合は、茹でる必要はありません。


 木耳の賞味期限は、冷蔵保存で1週間程度になります。乾燥に弱いのでラップで包み保存してください。



今日の最後

 中華料理でお馴染みの木耳には、ビタミンDや食物繊維などの栄養が豊富に含まれています。ビタミンDの量は、食品の中でもトップクラスの含有量!食物繊維量は、ゴボウの約3倍!加えて、各種ミネラルも含まれていて、鉄分はレバー約1/5個分に、カルシウムは牛乳約3/10杯分に相当します。

 なぜ今、木耳なのかは5月ごろから市場に出始めて、初夏~8月くらいが木耳の旬になるからです。そして何より免疫力に注目したからです。気温が上がり始めて体調不良がおきやすいので栄養豊富な木耳に注目してみました。これから気温が上がると生の木耳が美味しくなるので是非!

 生の木耳を選ぶときは、色が濃く厚みがあり、表面がしっとりと艶のあるものが美味しい木耳です。炒め物やサラダなど、ご家庭でコリコリとした食感を楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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