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紫外線対策の敵!「ソラレン」ってどんな成分?

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紫外線対、ソラレン




こんにちは、日中は気温が上がり暑くなってきましたね。
お天気がいいことは嬉しいのですが、気になるのは紫外線です。「5月の紫外線は真夏とほぼ同じ」と言われていますよね。そうなると、毎日の食事から紫外線対策をしたいのですが、食品の中には紫外線対策に悪い「ソラレン」という成分が含まれているそうです。そこで今日は『ソラレン』についてお話したいと思います。

ソラレンとは



ソラレンって何?

 ソラレンとは、野菜や果物などの食材の中に含まれている成分です。光毒性物質のことを指し、光を浴びると紫外線に反応し肌にダメージを与えてしまいます。ソラレンが含まれる食べ物を摂ってから外出する(日光を浴びる)と、普段よりも強く反応するようになり、肌に強いダメージ与えます。わずかな時間でも紫外線を浴びただけでソラレンの働きによってダメージになります。長時間浴びたときは重度の火傷のような日焼けを起こしてしまいます。


 ソラレンが含まれている食べ物を摂取すると、2~6時間ほどは紫外線を吸収しやすくなるため、ソラレンを摂取したら紫外線には注意が必要になります。


 また、摂取後は紫外線を浴びると、メラニンを多く生成してしまうので、シミやくすみなどの発生にも十分な注意が必要になります。



ソラレンはどんな食品に含まれているの?

 ソラレンはビタミンCが多い果物や野菜に含まれています。食後2時間後から働き始め、その後7時間は光毒性が続きます。

 例えば、朝の9時に摂取した場合、夕方までソラレンが働きます。紫外線のダメージがからお肌を守るためにも、以下の食品は夕食以降の摂取にした方がいいでしょう。



ソラレンを多く含む食材
  • 野菜 ブロッコリー、きゅうり、ジャガイモ、明日葉など

  • 柑橘系 オレンジ、グレープフルーツ、ミカン、レモンなど

  • 香りが強いハーブ類 パセリ、パクチー、ディルなど

  • 香りが強い野菜類 春菊、大葉、みつば、セロリなど



ソラレン対策はあるの?

 ソラレンを含む食品は朝の摂取を控えて、夕方以降に食べるようにすればソラレンのリスクは少なくなります。朝食に野菜やフルーツを摂るのであればソラレンを含まないものや、含有量の少ない食品に代えることでソラレン対策になります。


ソラレンが少ない・含まない食品



補足、キウイフルーツを対策に入れた理由
 以前はキウイフルーツのもソラレンが含まれていると言われていました。しかしある報告に「キウイフルーツにソラレンは含まれていない」というものがありました。この報告を見て、今回キウイフルーツを多く含む食品から除外しました。なお、心配な方は昼間の摂取は避けて、夜に摂るようにしてください。その報告は以下の通りです。


私は実際に、キウイフルーツ果実に含まれるソラレンおよびその関連物質の量を、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって測定してみました。その結果、ソラレンはもちろんのこと、その構造類縁体である5-メトキシソラレン(ベルガプテン)、8-メトキシソラレン、イソソラレン(アンゲリシン)も、いずれも検出されませんでした。この測定法の検出限界値から計算すると、キウイフルーツの可食部100グラム当りに含まれるソラレンの量は、7.5マイクログラム未満(0.0000075グラム未満)という結果になりました。もちろんまったく含まれていない可能性も大いにあります。

ソラレンを何ミリグラム経口摂取すると有害なのかという、はっきりとしたデータはありませんが、仮に多くの人が書いている8~10ミリグラム(0.008~0.010グラム)以上摂取すると良くないとしましょう。これをもとに計算すると、キウイフルーツを107~133キログラム食べると、もしかしたら良くないかもしれない、という計算になります。キウイフルーツは1個が約100グラムですので、「ソラレンが心配ならば、一度にキウイフルーツを1,070~1,330個は食べない方がいいですよ」という笑い話になります。一般的な感覚としては、「キウイフルーツ果実にソラレンは含まれていない」と言い切っても、問題はないでしょう。



www.komajo.ac.jp

引用・出典:駒沢女子大学駒沢女子短期大学



今日の最後

 ソラレンは、柑橘類に多く含まれる光毒性の成分です。この成分には紫外線の吸収をよくする働きがあり、摂取すると2~6時間ほどは紫外線を吸収しやすくなってしまいます。柑橘類の摂取は昼間は避ける必要があります。晴れる日が多くなる5月は夏場と同様の紫外線対策をお勧めします。

 レタスやキャベツ、トマトやバナナなどを食べることは紫外線対策になります。野菜や果物を朝食に取り入れてみてはいかがでしょうか。 最後までお読みいただきありがとうございました。


www.raruka.net