「紅しょうが」、どうして赤くなるの?
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こんにちは、牛丼やお好み焼きでお馴染みの紅しょうが。生姜なのに赤色ってどうしてって思いませんか。何故、赤色なのでしょう。
そこで今日は『紅しょうがの色』についてお話したいと思います。
紅しょうがの色
はじめに、紅しょうがは新生姜、梅酢、塩から作られています。
では、どうして赤くなるのか説明していきます。
赤く染まる理由は、生姜にはアントシアニンという色素が含まれているからです。この色素はアルカリ性だと青・緑・紫色になりますが、酸性の場合は赤色に変色する特徴があります。
紅生姜を漬けるときは、生姜を塩漬けして、それから酢に漬けて作ります。このとき生姜のアントシアンが、酢によって酸性になり赤くなるのです。
この現象は、梅干が赤くなるのと同様の働きです。梅干しはシソの葉に含まれるアントシアン系色素と、梅に含まれるクエン酸などが反応して赤くなります。これと同じことなんですよ。
なお天然の色素を使った場合は、薄いピンク色になりますが、濃い赤色をしたものは着色料などで色を付けているからです。
酢で漬けた理由
理由は簡単で腐敗防止のためです。生姜の日持ちをよくするために梅酢に漬けました。関東では主に甘酢が使われてガリになり、関西では主に梅酢が使われて紅しょうがになりました。酢で漬けるのは保存性を高めるためで、赤く染まったのは偶然だったと言えます。
紅しょうがのメリット
保存性を高める他に、紅しょうがを食べることで体にメリットがあります。
紅しょうがには、体を温める効果があるので、免疫力アップにつながります。風邪予防にもなるので、季節の変わり目などに積極的に摂取したい食品です。
その他にも代謝を促進したり、脂肪を燃焼したりする作用があるので、生活習慣病の予防に効果的です。また、体温を上昇させ、血流もよくなるので、ダイエットも期待できます。
メリットがあれば、デメリットも。
なんと言って塩分が多いことがあげられます。100gあたり塩分が7.1g含まれているのでかなりの塩分量と言えます。食べるときは、量と食べ合わせに注意が必要になりますね。ちなみに、料理に添えられている量は、5~10g程度です。
また、市販の紅しょうがには保存料や着色料が多く含まれているので、こちらも食べ過ぎには注意しましょう。
自家製紅しょうがの作り方
紅しょうがはご自宅で気軽に作ることができるので、作り方を紹介致します。
用意するもの
保存瓶 1ℓくらいのもの
生姜 300g
梅酢 400ml程度
塩 大さじ1(15g)
作り方
瓶を熱湯消毒します
生姜の皮をむいて1~2㎜程度に薄切りする
ボールに入れて水を出すために全体に塩をまぶす
落し蓋など、重りを載せて1時間おく
まな板にキッチンぺーパーを引いて水気をとる
ザルに並べて風通しの良いところで半日以上干して乾燥させる
乾燥させた生姜を保存瓶に入れ、傷みにくくするため塩を一つまみ 入れる(干した生姜をせん切りにしてから漬け込むと後々使いやすくなります)
ひたひたになるくらいまで梅酢を入れる
一晩漬けたら完成です
保存期間の目安は、冷蔵保存で半年~1年程です。今回はスライスした生姜を使いましたがまるごとでも可能です。手作り紅しょうが、気軽にできるので参考にしてみてください。
今日の最後
紅しょうがの色は、アントシアニンという色素が含まれているからです。酢によって酸性になり薄いピンク色になります。赤色にする目的は保存性を高めるために行われます。市販のものは、これに着色料を加えているので赤い色になっています。
気温が上がってくると、ハウス栽培に生姜が出回ります。夏の生姜も美味しいので紅しょうがを漬けてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでくださりありがとうございました。