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パプリカの栄養 赤・黄・オレンジで栄養が違う!

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パプリカの色




こんにちは
お料理の彩りとして使われることが多いパプリカ。鮮やかな色ですよね。
ところで、パプリカは色で栄養に違いがあるのでしょうか。
そこで今日は『パプリカの違い』についてお話したいと思います。


パプリカの色




パプリカの違い

 パプリカは、ピーマンと同様にナス科トウガラシ属で熱帯アメリカ原産の野菜です。「パプリカ」の名前の由来は、オランダ語で「ピーマン」を意味する言葉が由来になっています。パプリカには様々な色があり、私たちが主に食べているのが赤色や黄色、オレンジ色のパプリカです。この3種のパプリカは、それぞれに栄養が異なるんです。では、具体的にどのように違うのか見ていきましょう。



赤色のパプリカ

赤


 赤色のパプリカには、「βカロテン」と「カプサイシン」が豊富に含まれています。


βカロテン

 βカロテンは緑黄色野菜に多く含まれている栄養素で、野菜や果物の赤い色を作るのもとになっている成分です。
この栄養素は、体内で吸収されるとビタミンAに変換され、視力や皮膚・粘膜の正常にする働きをおこないます。


カプサイシン

 カプサイシンは、赤い色を作るもととなっている成分で、代表的なものにトウガラシがあります。パプリカに含まれているカプサイシンは、トウガラシに比べると量が少なく劣性遺伝子であるため辛味を感じることはありません。


 カプサイシンには、血行促進作用や新陳代謝を促進する作用があります。また、抗酸化作用もあり、免疫力の向上やがんの予防にも効果が期待できます。この他にもビタミンEが豊富に含まれているので抗酸化作用はより期待できます。



黄色のパプリカ

黄色


 黄色の色素成分には、「ルテイン」が豊富に含まれています。


ルテイン

 ルテインは、カロテノイド色素のひとつで黄色パプリカのほかに、カボチャやニンジン、ホウレン草などにも多く含まれている成分です。


 ルテインには抗酸化作用があり、免疫力の向上や生活習慣病予防、ガンの予防に効果があります。また、お肌の老化進行を遅らせるアンチエイジング効果が期待できます。更に、ルテインは目の健康に密接に関わっていて、目の病気に対する予防や症状改善に効果があります。



オレンジ色のパプリカ

オレンジ色


 オレンジ色のパプリカには、赤色の色素と黄色の色素の両方が含まれています。これのより、赤色パプリカと黄色パプリカに含まれている2つの栄養素を、バランス良く摂取できます。βカロテンやカプサイシンルテインが豊富に含まれているので、強い抗酸化作用による健 康維持の効果や美容効果が期待できます。


 また、風邪の予防や疲労の回復に効果があるビタミンCも豊富に含まれていて、たった1/6個で一日の必要量を摂取することができます。



 パプリカは色の違いで栄養も大きく違いが出ます。そこで、私がお勧めするのは赤と黄を半々で食べることです。これならバランスよく栄養が摂取できるます。中間に位置するオレンジは手軽に両方を摂取できるので便利ですが、栄養も中間と考えるとやや劣ると思います。それに赤と黄に比べると糖質が高くなります。このようなことから、赤と黄を半々で食べた方がベストだと思います。



パプリカの摂り方

 パプリカはビタミン類が多いので、気になるのが加熱調理だと思います。パプリカには豊富にビタミンCが含まれていますが、加熱しても問題はありません。


 理由は、パプリカにはビタミンPと言う成分が含まれているからです。ビタミンPはビタミンCが熱で壊れたり酸化するのを防いでくれる成分なので、加熱調理してもビタミンCが流れ出たり壊れることはありません。なので、油を使って加熱すれば、βカロテンや葉酸の吸収率を上げてくれるので効率よく栄養を摂取できます。加熱してもパプリカの栄養は変わらないので安心して食べてくださいね。



今日の最後に

 パプリカは色の違いで栄養に差があります。

  • 赤色は、「βカロテン」と「カプサイシン」が豊富

  • 黄色は、「ルテイン」が豊富

  • オレンジ色は、中間に位置してビタミンCが多い


 それぞれにいいところがあるので、お料理によって使い分けてみてください。6月から秋ぐらいまではパプリカの旬になります。甘味を増して美味しくなるので、彩りを兼ねてお使いになってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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