シルシ

食に関係した情報をお届け致します。

藻塩ってどんな塩?

スポンサーリンク




藻塩




こんにちは
ところで、藻塩という塩をご存知でしょうか。旨味があって美味しい塩なんですが、この藻塩は普通の塩とどう違うのでしょうか。そこで今日は『藻塩』についてお話したいと思います。

藻塩のこと




藻塩のこと

 藻塩とは、古墳時代から作られている日本特有の海藻からとった塩のことです。藻塩をとる海藻は地域やメーカーによって異なりますが、ホンダワラという海藻が一般的に多く使われています。1984年に広島で見つかった製塩土器から藻塩の存在がわかり、約1000年の時を経て現代に蘇った塩です。



藻塩と普通の塩(海水塩)との違い

 海水塩は海水に含まれる成分を含んでいます。一方、藻塩は「海水+海藻」を使用して作った塩なので、両方の成分が含まれています。海藻の成分の有無が大きな違いになります。


 また、見た目も違い、藻塩は煮詰めて作られているので色も、濃い茶色のものや緑色、黒色のものなど様々な色があります。一方、普通の塩には他の成分も含まれていないため色は白くなります。


 味の違いは、普通の塩は尖った味に対して、藻塩の方が海藻旨味を含んでいるためまろやかな味になります。また、藻塩は塩分濃度が低いため風味も豊かになっています。



藻塩の製造方法

 藻塩の作り方は、収穫した海藻を何層にも重ねて潮水をかける。これを天日で干して乾燥させて塩を付着させます。この工程を何度も繰り返します。その後、海藻にたっぷりと海水を含ませて火にかけ、煮詰めて結晶化させ藻塩を作り上げます。


 この繰り返す工程により、海藻の旨み成分が引き出され、ヨードやカルシウムやマグネシウムなどのミネラルがたっぷりと含まれた栄養価の高い塩になります。

藻塩の結晶




藻塩の使い方

藻塩の使い方は、普通の塩と同じで構いません。ただ私がお勧めしたいのが、うま味調味料代わりの使い方です。海藻の旨味を含んでいるので、美味しさが一段階アップします。ただし、あくまでも塩なので、塩加減に注意してくださいね。



今日の最後に

 大きな違いは海藻の旨味とまろやかな味です。実際に私も使っていますが、普通の塩と比べるまろやかな味でした。普通の塩を使うよりは断然いいと思います。お値段、も凄く高いものではありませんので、一度お使いになってみてはいかがでしょうか。ちなみに、私の自宅にある藻塩は瀬戸内海産のもの(上記の結晶写真)で、冷やしトマトにかけて食べています。
最後までお読みいただきありがとうございました。



www.raruka.net