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意外と栄養豊富、「ミョウガ!」

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夏の薬味




こんにちは
夏に欠かせない薬味にミョウガがあります。香りがいい野菜ですよね。
ところで、ミョウガって香りだけ?
栄養や食べるメリットはあるのでしょうか。
そこで今日は『ミョウガの栄養』についてお話したいと思います。


ミョウガの栄養




ミョウガの栄養

 日本各地に自生しているミョウガは、花ミョウガと呼ばれていて、花が咲く前の花穂(かすい)を収穫したものです。


 この花穂は、薄いりん片状の苞(ほう)が重なってできている蕾の集まりなんですよ。花ミョウガを収穫しないで成長させると、白い花が咲きます。


 ミョウガはインドや中国から日本に渡ってきました。現在、食用として栽培しているのは日本のほかに、台湾と韓国の一部だけです。ほぼ日本人だけが食べていると言えますね。



名前の由来

 その昔、香りがよいことから「芽香(めが)」と呼ばれていました。 この芽香が転訛してミョウガになったそうです。


 また、大陸から生姜と一緒に持ち込まれた際に、香りの強い方を「兄香(せのか)」、弱いほうを「妹香(めのか)」と呼んだことが後に訛って、兄香(せのか)が生姜、妹香(せのか)がミョウガになったという説があります。


 その他にも、お釈迦様の弟子の中に、周利槃特という物忘れの酷い弟子の説も有名です。彼は自分の名前すら忘れてしまうため、「槃特」と書いた旗を作り、背中に背負わせました。しかし、旗を背負ったことさえも忘れてしまい、とうとう死ぬまで名前を覚えることができなかったそうです。周梨槃特の死後、お墓から見慣れない草が生えていました。そこでこの草の名前を、「荷う」ということから、「茗荷(ミョウガ)」と名付けたそうです。



ミョウガの栄養

 ミョウガに含まれる栄養で特に多いのがカリウムです。カリウムは、体内の塩分濃度を調節する役割があり、体外に余分な塩分を排出し、細胞の正常な活動を保つ働きがあります。この効果によって血圧を下げる働きもあると言われています。


 この他にも、カルシウム、マグネシウム、鉄、リン、ビタミンB群、ビタミンCなどを含んでいます。夏に嬉しい栄養素ばかりです。
また、独特の香りはアルファピネン(α‐ピネン)という成分で、ヒノキに含まれるものと同じものです。


 アルファピネンには、発汗、呼吸、血液循環などの機能を促す作用があります。また、アルファピネンの香りを嗅ぐと、脳の活動が活発になることも分かっています。昔から「ミョウガを食べると物忘れする」などと言われていますが、実際は反対で、脳のは働きを活発にする作用があります。



ミョウガの効果・効能

 ミョウガの成分は、ほとんどが水です。ミョウガには、余分な塩分を排出してくれるカリウムが含まれているので、体内の水分調整をしてむくみをとる効果があります。また、ドロドロになった血液をサラサラにする効果や、ホルモンバランスを整える作用から、女性の冷え性にも効果があります。他にも多くの効果・効能をもっています。



ミョウガの効果・効能
  • 眠気を覚まし、頭をスッキリさせる効果

  • 胃腸の健康を保ち、食欲増進や消化を促進させる効果

  • 血行を促進し、貧血の改善、血圧を下げ新陳代謝を上げる効果

  • 口内炎や舌炎、風邪による喉の痛みを緩和する効果

  • 抗酸化作用による眼精疲労の改善や眼病の予防

  • 鎮静作用・鎮痛作用・解熱作用・解毒作用の効果



食べ過ぎると

 多くの効果・効能を持つミョウガですが、食べ過ぎると反対に体を冷やしてしまいます。妊娠中の女性が大量に食べることは控えましょう。少量なら問題ありませんので安心してください。


 また、生でたくさん食べると口の中や喉がピリピリすることがあります。これは辛み成分のミョウガジアールや、香り成分のアルファピネンが原因起こる作用です。時間が経てば消えますが、このような症状が出る場合は、生ではなく加熱して食べれば起こりません。油に溶ける性質もありますので、油を使って加熱すれば安心です。


 大量摂取した場合に、不溶性食物繊維の過剰摂取で下痢や腹痛を起こす場合があります。この点だけ注意してください。



今日の最後に

 ミョウガは薬味だけではなく、体のバランスを保つ多くの効果・効能を持っています。暑い季節にはピッタリの食材ですね。
6~10月が収穫の最盛期になります。旬の野菜なので食べてみてはいかがでしょうか。1回で使い切れないときは、濡れたキッチンペーパーに包みビニール袋に入れて冷蔵保存してください。10日くらいは日持ちします。冷凍なら1ヶ月保存可能です。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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