赤紫蘇と青紫蘇の違いは?
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こんにちは
夏に爽やかに香る紫蘇の葉。なかでも赤紫蘇は梅干しの色付けに欠かせないものです。
ところで、赤紫蘇と青紫蘇は色の他に何が違うのでしょうか。そこで今日は『赤紫蘇と青紫蘇』についてお話したいと思います。
赤紫蘇と青紫蘇
赤紫蘇と青紫蘇の栄養はほぼ同じで、抗酸化作用の強いビタミン類、ポリフェノール、βカロテンが含まれています。香り成分であるぺリルアルデヒドは防腐殺菌効果があります。
見た目からもわかるように一番の違いは色です。色の違いはアントシアニン色素のシソニンが含まれているからです。
シソニンは、酸に反応し赤く染まる性質から梅干しの色付けに利用されています。梅干しにはクエン酸が大量に含まれていて、このクエン酸とシソニンが反応し合って鮮やかな赤い色になります。
シソニンには抗酸化作用がある他に、ロズマリン酸とペリルアルデヒドが青紫蘇より多く含まれているため、防腐抗菌効果やアレルギー疾患の症状軽減の効果が高いので栄養面よりも薬効のほうが強くなります。
青紫蘇は赤紫蘇よりもβカロテンが豊富に含まれています。βカロテンの抗酸化作用や免疫賦活作用が強くなります。その他にβカロテンが体内でビタミンAに変換されるため、皮膚や粘膜の健康維持や細胞の合成や分化に働きが強く栄養面での効能が大きくなります。
効能の違い
赤紫蘇と青紫蘇の違いで大きな要素は効能の違いです。
赤紫蘇は、強い抗菌作用と防腐効果、アレルギー症状を軽減する効果が強い
青紫蘇は、βカロテンが豊富で皮膚や粘膜、視覚、聴覚を守る働きが強い
赤紫蘇と青紫蘇は効能の違いが大きいと言えます。赤紫蘇には薬効成分が多く、青紫蘇は栄養価が高くなります。
食べるならどっち
栄養かに大きな違いはないため、期待する効能によって食べ分けるといいと思います。
赤紫蘇は、花粉症やアトピーなどのアレルギー症状に悩んでいる方にお勧めです。
青紫蘇は、皮膚や粘膜など、美容や健康維持の効果を得たい方にお勧めです。
青紫蘇の使い方はわかるけど赤紫蘇の使い方は?
赤紫蘇は青紫蘇とは違い、普段はそのまま料理に用いる事はあまりありません。そこで、赤紫蘇の塩漬けを作っておくと、おにぎりの具など便利に使うことができます。
用意するもの
赤紫蘇の葉 40g
塩 8g
水 150ml
A 酢(白梅酢可) 100ml
A 塩 5g~
作り方
赤紫蘇を洗い、水気を切ります。
葉と塩を交互に重ねて、最後に塩を振ります。
ボウルなどに赤紫蘇を入れ、浸かる程度の水を入れます。
軽く重石(お皿など)をし、冷蔵庫で2~3日漬けます。
2~3日後、漬け水を捨てます。
Aを混ぜ合わせ、ボウルに注ぎ入れます。
上からラップ等を被せ、冷蔵庫で1~2日ほど漬けて完成です。
塩の量は、葉の重量の約20%が目安になります。用途は、刻んでパスタに加えたり、おにぎりなどにお使いいただけます。
今日の最後に
赤紫蘇と青紫蘇の栄養成分は、ほぼ同じです。違いは、赤紫蘇は薬効に優れ、青紫蘇は健康維持に優れている点です。期待したい効果によって食べ分けてみてください。
青紫蘇は1年中出回っていますが、赤紫蘇は6~7月にしか市場に出回りません。旬の今のうちに加工しておきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。