夏野菜なのに「冬瓜」と呼ばれる理由
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こんにちは
夏野菜の中に冬瓜と呼ばれる野菜があります。夏なのに冬瓜とは少し変わっていますよね。
冬瓜と呼ばれ理由は、どのようなことがあるのでしょうか。
そこで今日は『冬瓜』についてお話をしたいと思います。
冬瓜と呼ばれる理由
冬瓜は東南アジアが原産で、3世紀ごろに中国に伝わり朝鮮半島を経て、5世紀ごろには日本にも伝来したと言われています。平安時代の書物に和名「 加毛宇利(かもうり)」と記載されていることから、この時代に渡って来たと考えるられます。ちなみに、 「加毛宇利(かもうり)」と言う名称は現在でも京都や能登などで使われているそうです。
では、どうして冬瓜と呼ばれるようになったのか。
「とうがん」と呼ばれる理由
「とうがん」の呼び名は、漢名の「冬瓜」の音読みである「とうが」が、なまったものと言われています。
もともと冬瓜(とうが)と呼ばれるようになったのは、野菜の中でも保存性が高く、夏に収穫した果実が冬まで貯蔵できることから冬瓜(とうが)と呼ばれるようになりました。やがて「冬瓜(とうが)」がなまり、現在の呼び名に「とうがん」なったそうです。また、体を冷やす作用があるので、暑いときに食べると涼しくなることから冬瓜をあてた説もあります。
ちなみに平安時代の呼び名である「加毛宇利(かもうり)」は、「かも」は、毛氈(もうせん)のことで、若い果実には柔らかい毛があることから付けられたそうです。
冬瓜の保存
夏に収穫して冬まで保存できるそうですが、どのようにして保存するのでしょうか。
保存する条件(丸ごと)
温度を13~15℃
湿度を70~75%
この条件であれば冷暗所で、6ヶ月以上保存できるそうです。
また、温度が15~25℃の場所でも1~3ヶ月程度の保存は可能ということです。乾燥を避けるために新聞紙やキッチンペーパーで包んで保存してくださいね。
続いては、使いかけの冬瓜の場合です。
冬瓜はカットしてしまうと賞味期限が5日ほどになってしまいます。水分を多く含む野菜なので乾燥から守ることがポイントです。一度では食べ切れなかったときの保存方法を紹介します。
冷蔵庫で保存
スプーンでワタと種を取り除きます。
皮付きのままキッチンペーパーに包みます。
上から丸ごとラップで包みます。
冷蔵庫の野菜室で保存します。
保存期限は、3~4日になります。
漬物にして保存(冬瓜1/4)
冬瓜1/4を食べやすい大きさに切ります。
塩小さじ2をジッパー付き保存袋に入れて揉みます。
冷蔵庫に2時間ほど置けば完成です。
保存期限は、5日になります。
冷凍保存
皮をむいてスプーンで種とワタをとります。
食べやすい大きさにカットします。
重ならないように冷凍用保存袋入れて密封し冷凍保存します。
1ヶ月を目安に食べ切ってください。使うときは、スープや煮物にそのまま入れて調理に使えます。自然解凍する場合は、20~30分ほど常温に置いてください。
また、下茹でしてから冷凍すると調理時間を短縮できます。やり方は、冷凍庫に入れる前に5~10分ほど茹でるだけです。冷めたら水分を拭き取り冷凍保存袋に入れて冷凍してください。
今日の最後に
冬瓜と呼ばれるようになったのは、保存性が高く、夏に収穫したものでも冬まで保存できることから冬瓜と呼ばれるようになったそうです。半年以上も保存が可能とは、凄い野菜ですね。
冬瓜の旬は7~9月くらいです。冬瓜は約95%が水分で、とても低カロリーな野菜です。暑さでほてった体をクールダウンしてくれる作用があります。ビタミンCも豊富で、日焼けなどによるお肌のダメージケアに最適ですので、旬の時期に召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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