だだちゃ豆の「だだちゃ」にはどんな意味があるの?
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こんにちは
7月に入ると夏って感じがします。そろそろ枝豆が食卓に並ぶ頃ですね。
枝豆と言えば「だだちゃ豆」があります。 ところで、「だだちゃ」ってなに?
そこで今日は『だだちゃ豆』についてお話をしたいと思います。
だだちゃ豆
だだちゃ豆は、山形県鶴岡市郊外の白山(しらやま)地区で栽培されている枝豆のことで、江戸時代に越後から持ち込まれた茶豆が選抜育成された在来野菜です。
茶豆とは
茶豆は新潟県原産の大豆の種類です。サヤの中に薄い皮があり、その皮が茶色のためにこの名が付いたと言われています。豆自体は他の品種と比べても差はほとんどありませんが、旨味成分の一種「アラニン」と甘みを感じる成分「スクロース」の含有量が、一般的な枝豆より多く含まれています。
「だだちゃ豆」の由来
「だだちゃ」とは、山形県庄内地方の方言で「おやじ」や「お父さん」という意味とされていますが、実は一家の主人「旦那(だんな))を意味する方言です。
お殿様説
庄内藩主酒井家のお殿様は枝豆が好きで、城下から毎日持ち寄らせては「今日はどこのだだちゃの枝豆か?」と聞いていたことから、だだちゃ豆と呼ばれるようになったそうです。
伊達地方説
福島県伊達地方から伝わったとの言い伝えから、「伊達の茶豆」がなまって「だだちゃ豆」になったという説もあります。しかしこの説は、伊達に縁のある福島や宮城にはこのような豆は無いのでこの説は薄いようです。
「だだちゃ」のブランド名
「だだちゃ」は庄内地方の酒田市にある納豆メーカーが商標登録されています。本来と異なる枝豆が「だだちゃ豆」の名で出回ることもあるため、JA鶴岡が管理権を受託し、ブランドの保護や類似品の対策をしているそうです。
だだちゃ豆が美味しい訳
先ほども少し出てきましたが、一般的な枝豆に比べ旨味成分の遊離アミノ酸を多く含みタンパク質の成分バランスが優れていることが美味しさの秘密です。
だだちゃ豆の旨味成分となる遊離アミノ酸の含有量は1グラム当たり11.0ミリグラムで一般的な枝豆の約3倍もあります。また、甘みに関係するアラニンも多く、グルタミン酸、アスパラギンも豊富に含まれています。ショ糖は他のものの2倍と高く、これが美味しさの理由なんです。お殿様が好んだのも分かる気がしますね。
美味しい枝豆の茹で方
だだちゃ豆に限らず、枝豆を茹でときはポイントがあります。では、枝豆を美味しく茹でる方法をご紹介します。
用意するもの
枝豆 300g
塩 40g(塩もみ用15g、茹でる用25g)
水 1リットル
やり方
枝豆をボウルなどに入れ、流水で洗います。
ザルに上げて、水気を切ります。
鍋に水を入れて沸騰させます。
沸騰させている間に枝から切り離し、サヤの両端をハサミで切り落とします。
塩15gを枝豆にふりかけ、よくもみこみます。
沸騰したお湯に残りの塩(25g)を入れます。
塩もみした枝豆をそのまま入れて、強火で(約3~4分)茹でます。
3分経ったら、枝豆をひとつ取り出して味見をし、茹で加減を調節します。
少し硬いくらいでザルにあげて冷まします。
冷めたら完成です。
枝豆は加熱し過ぎないようにしましょう。予熱で十分に火が入ります。
冷ますときのポイントは常温に置いて冷ますことです。急ぐとき扇風機を使うと早く冷めます。
冷水にさらすと塩まで洗い流してしまい、水っぽくなってしまうのでここもポイントです。
保存
冷蔵庫で保存して、2日ほど日持ちします。
冷凍保存の場合は、1ヶ月になります。
今日の最後に
だだちゃは、一家の主人「旦那(だんな))を意味する方言です。だだちゃ豆と呼ぶようになったのは、庄内藩主のお殿様が「今日はどこのだだちゃの枝豆か?」と聞いていた説が有力です。
だだちゃ豆は8月が旬ですが、一般的な枝豆は7~8月が旬です。ビタミンB1、B2が豊富で、疲労回復に効果的!それに、カリウムが体内の余分な塩分を排出してくれます。美容と健康に旬の枝豆を召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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