夏の野菜「キュウリ」! その語源は「くううり」だった⁉
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こんにちは
夏野菜の代表とも言えるキュウリ。現在では一年中食べることができますが、夏のキュウリはみずみずしくて美味しいですよね。
ところで、キュウリって変わった名前ですね。
そこで今日は『キュウリの語源』についてお話をしたいと思います。
キュウリの語源
原産地はインド北部のヒマラヤ山麓が原産と言われている野菜です。インドでは3000年以上前には栽培されていて、西アジアでも紀元前には栽培されていたと考えられています。ヨーロッパには14世紀頃に伝えられたそうです。
日本へは平安時代に中国から渡来しました。平城京から種子が出土していることから、少なくとも奈良時代には食用にされていたそうです。その後、日本では江戸時代末期~明治時代にかけて栽培が盛んになりました。
キュウリの語源
キュウリが日本へ渡来したころは、中国名の「黄瓜(きうり)」をそのまま使っていたそうです。
もともと中国では紀元300年ころまでは「胡瓜」と呼んでいました。この語源は中国の西北地区「胡」で採れる「瓜」からきています。
これが300年ごろから「黄瓜」という名前になりました。理由は、当時の胡族が野蛮で漢民族を脅かしていたので、皇帝(石勒)は「胡」という文字の使用を禁じたということです。このことで中国では胡瓜から「黄瓜(ホゥアンクゥア)」と呼ぶようになりました。
日本へ初めて渡来したころは「黄瓜(きうり)」と日本人も呼んでいました。こちらの理由は、完熟すると30cmほどの大きさになり、皮が黄色くなることから黄瓜と呼んでいました。しかしこれは日本人が付けた名前で、本来の意味とは異なるものだったようです。
やがて江戸時代に入り、西の方を意味する「胡」という本来の意味を示す文字が使われるようになり、「胡瓜(きゅうり)」と書くようになりました。
キュウリと呼ばれる理由
日本でキュウリと呼ぶようになった話には、有力な2つの説があります。
漢名の胡瓜(くううり)が転訛して「キュウリ」と呼ぶようになった説
黄瓜(きうり)が訛った説
どちらかと言えば、胡瓜(きゅうり)が転訛した説の方が納得できますよね。キュウリの語源については以上です。
続いては、夏はキュウリが美味しい季節なので、美味しいキュウリの選び方を紹介します。
キュウリの選ぶポイント
美味しいキュウリを選ぶにはポイントがあります。見た目で分かるので参考にしてみてください。
美味しいキュウリ
全体にハリがあるもの
ツヤがあり鮮やかな緑色をしている
全体的に太さが均一で重量感のもの
首が折れ曲がっていないもの
イボがある品種は、イボが多く鋭いもの
上記のポイントがあるものは美味しいキュウリです。買っても損はありません。また、キュウリの表面に白い粉が付いているものがありますが、これは農薬ではありません。キュウリ自身が表皮を守るために出す、ブルーム(果粉)と呼ばれる粉で害はありませんので安心してください。
キュウリの保存は、冷蔵庫の野菜室や冷暗所で1週間程度になります。早めに食べてくださいね。
今日の最後に
キュウリと呼ばれる理由は、一般的には黄瓜(きうり)が訛ってキュウリになったと言われています。ですが、個人的には漢名の胡瓜(くううり)が転訛した説が納得できます。
キュウリの旬は8月までです。キュウリには身体を冷やす働きがあると言われ、薬膳料理にも使われています。熱くほてった身体を冷ます効果があるので、美味しい時期に召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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