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ゴーヤーの謎! 「イボイボは、どうしてあるの?」

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夏野菜




こんにちは
夏野菜で忘れてはいけないのが苦瓜です。油との相性が良くて美味しいですよね。
ところで、苦瓜にあるイボって気になりませんか。どうしてゴツゴツしているのでしょうか。
そこで今日は『苦瓜(ゴーヤー)』についてお話をしたいと思います。


ゴーヤーのイボ




苦瓜のイボイボ

 苦瓜は、熱帯アジアが原産地と言われている野菜です。15~16世紀ごろに中国へ伝わり、日本へは16世紀ごろ(江戸時代)に中国から伝来したそうです。琉球王国時代の書物で「琉球国由来記」(1713年)に、「苦瓜」の名称が記されていることから、この時代にはすでに琉球国に存在していたと考えられます。


 苦瓜は、地域によって「ゴーヤー」、「ゴーヤ」、「レイシ」、「ニガゴリ」、「ツルレイシ」など様々な呼び名があります。ちなみに標準和名は「ツルレイシ」、今回は「ゴーヤー」と呼ぶことにします。


 また、中国では苦瓜と書いて「クーグア」と呼びます。実はこの呼び方が日本名の「ゴーヤ」の語源になったと言われています。もう一つのツルレイシのレイシは、熱帯果樹であるレイシ(ライチ)に似ていることから付けられそうです。



ゴーヤーの栄養

 ゴーヤーの栄養は、90%以上は水分で、カロリーも1本250g全部食べても43キロカロリーなので、こちらもキュウリと同じくらいになります。ゴーヤーは、βカロテンも含んでいますが、ビタミンCや食物繊維などが豊富なんです。


 とくに、ビタミンC含有量は76mg/100gと豊富で、キュウリやトマトなら5倍以上、レモン果汁の50mgやキウイの69mgよりも豊富なんです。ゴーヤーのビタミンCの凄いところは、加熱しても失われないところです。炒めてもビタミンCが壊れにくい構造のようです。



 では、特徴や栄養などの話はこのくらいにして、ゴーヤーのもう一つの特徴であるゴツゴツしたイボの話に移ります。



ゴーヤーのイボ

ゴーヤーのイボ


 ゴーヤーにあるゴツゴツしたイボ状のものは、水分を貯めておく貯水庫の役割があります。少しずつ水分を貯めるのでゴツゴツしているそうです。


 ゴーヤーは、熱帯地方が原産の植物です。雨期に水分を貯めておき、乾期に枯れても種が生きていけるよう水を貯めています。自分のためではなく子孫(種)ために、水を貯めるそうです。


 なので、イボにハリとツヤがあるものは新鮮な証なんですね。一方、イボがしなびていたら水を使い切った証拠になるので古いものになります。店頭で選ぶときは目安になりますね。


 ちなみに、ゴーヤーに苦味があるのも、動物に食べられないようにするためです。熟成が進むと苦みがやわらぎます。黄色~オレンジ色のものは苦みが少なくなり食べやすいですよ!



今日の最後に

 ゴーヤーのイボイボは、水分を貯める貯蔵庫です。なので、ここにツヤとハリがあるものこそ新鮮と言えます。店頭で選ぶ際には、イボのハリとツヤがポイントになりますね。


 ゴーヤーの旬は6~8月です。ビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが豊富で、夏バテ予防や疲労回復に効果的です。路地物が出回る今の時期に召し上がってみてはいかがでしょうか。ちなみに、生で食べても大丈夫ですよ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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