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食べ物なのに「春雨」と書くのはどうして?

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春の雨




こんにちは
気温が上がると食欲が落ちますよね。そんなときにサッパリと食べることができる春雨はとっても便利な食材です。
ところで、春雨の原料ってご存知でしょうか。
そこで今日は『春雨』についてお話をしたいと思います。

春雨の語源




春雨

 意外と知られていないと思いますが、春雨(はるさめ)は緑豆やジャガイモ、サツマイモのデンプンを原料として作られている食品です。春雨は片栗粉と同じデンプンなんですよ。


 春雨は中国発祥の食べ物で、10世紀頃には緑豆を使った春雨が食されていたそうです。日本に春雨が伝わったのは鎌倉時代といわれています。


 禅僧が日本に春雨を伝え精進料理として利用されていたそうです。はじめは緑豆が使われていましたが、日本では風土の問題から緑豆の栽培には向いていなかったために、ジャガイモやサツマイモのデンプンを代用したそうです。


 春雨の製造方法は、デンプンと水を混ぜ合わせた生地を細い麺状にし、熱湯で茹でた後に乾燥させます。ジャガイモのデンプンを使うことでモチモチの食感になるそうですよ。



春雨の語源

 春雨が日本に渡来したのは鎌倉時代です。当時は志那そうめん、豆そうめん、唐麺などと呼ばれていました。ちなみに、中国で春雨は「粉条(フェンティアオ)」や「粉絲(フェンスー)」と呼びます。


 春雨と呼ばれるようになったのは昭和に入ってからです。昭和初期にアジアから春雨が輸入され、その頃は「凍麺」または中国語の「粉絲」(フェンスー)という商品名で販売されていました。その後、日本でも製造が始まり「春雨」と名付けられました。


 その理由は、製造過程で細かい穴から麺が垂直に落ちて行く様子が、静かに降る春の雨のイメージだったことから、「春雨」という日本固有の名前が付けられたそうです。


 ちなみに、韓国では春雨を「タンミョン」と呼ばれサツマイモのデンプンで作られています。日本の春雨よりも太い麺が特徴です。漢字で表記すると唐麺と書き、日本に渡来したときと同じ意味になり、中国から伝わってことが伺えますね。



春雨の栄養

 春雨はデンプンから作られているので、カロリーが高いと思われたでしょうが実はヘルシーは食品なんですよ。乾燥春雨を100g茹でると、約400gに増えます。 茹でると水分を取り込んで約4倍にまで膨らみます。水分を含んだ春雨のカロリーは100gあたり80kcal、糖質は19gになります。


他の麺類と比較した値


  • 茹でたそば 100gあたり 114kcal 糖質24g

  • スパゲティ 100gあたり 165kcal 糖質30.3g

  • そうめん  100gあたり 127kcal 糖質24.9g


 こうしてみると春雨はカロリーも糖質も低い食品であることがわかります。春雨の主な栄養成分は炭水化物です。他にもナトリウムやカリウム、カルシウム、鉄分などを少し含んでいますので、他の食品からタンパク質や脂質、ビタミンなどを補えば十分な栄養は確保できますね。


 春雨はカロリーが低いことはわかりましたが、もう一つ暑い季節に嬉しい効果があります。それは春雨に含まれる炭水化物が疲労を回復する効果があるということです。


 炭水化物は、唾液や胃液によって分解されると、ブドウ糖に変わり体内に吸収されエネルギー源なります。炭水化物を含む春雨には疲労を回復する効果があるといえます。


 反対に炭水化物が不足すると体を構成しているタンパク質が分解され、エネルギーとして使用されるため、疲労感が増してしまいます。


 このようなことから、炭水化物を含む春雨は疲労回復の効果があるとわかります。また、解熱効果もあるので夏のお勧め食材です。



今日の最後に

 春雨は、緑豆やジャガイモ、サツマイモのデンプンが原料です。日本では主にジャガイモのデンプンを使っています。


 春雨は、デンプンが主成分になるのでカロリーが高いと思われがちですが、茹でた状態では糖質・カロリーともに低いものになります。あっさりとクセのない春雨は様々な料理にアレンジできますので、タンパク質などと一緒に食べれが夏の疲労回復に繋がります。ダイエット中の方や夏バテ気味の方は召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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