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トウモロコシのヒゲの正体! ヒゲには重要な役割があった。

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トウモロコシのヒゲ




こんにちは
トウモロコシが美味しい季節ですね。甘い実を食べると止まらなくなりますよね。
ところで、下処理に邪魔とも思えるヒゲって何なのでしょうか。ヒゲの役割も気になります。
そこで今日は『トウモロコシのヒゲ』についてお話をしたいと思います。

トウモロコシのヒゲ




トウモロコシのヒゲ

 答えからいうと、トウモロコシのヒゲは「めしべ」なんです。正確には、絹糸(けんし)と呼ぶそうです。


 トウモロコシの粒、ひとつひとつから伸びていて、粒の数と同じだけ絹糸があるそうです。収穫期の実は約600粒あるそうなので、総数600本の絹糸が伸びることになりますね。 しかし、絹糸は受精するとその役目を終えると切れてしまうそうなので、店頭に並ぶ頃にはもっと少なくなります。


 ちなみに、トウモロコシの雄花は茎の先端にススキの穂に似たやつで、花を咲かせてトウモロコシに花粉を落とします。絹糸に花粉が落ち受粉すると、花粉管が絹糸の中で伸びきて、粒のところで受精するそうです。


 トウモロコシのヒゲは、めしべの一部ということでした。


 ところでこのヒゲ、漢方薬になるそうですがどのよう効能があるのでしょうか。調べてみたので紹介します。



トウモロコシのヒゲは漢方薬

 漢方では生薬名を「南蛮毛(ナンバンモウ)」と呼ぶそうです。欧米では「コーンシルク」、中国では「玉米髭(ぎょくべいしゅ)」、「玉蜀黍蕊(ぎょくしょくしょずい)」と呼ばれ、民間薬として利用されています。ちなみに、日本ではポルトガルの宣教師から伝えられたため南蛮毛と付けられたそうです。


 漢方では体に蓄積された毒を出す生薬として使われ、成分のカリウム塩が腎臓の働きを活発にして利尿を促し、肝臓の解毒作用を高めて汚れた血液を浄化する作用があると考えられているそうです。


 ヒゲの部分に含まれる主な栄養成分は、カリウム、アラントイン、フラボノイド、フラボン、フィトステロールなどです。主成分はカリウムですが、近年になり抗糖化成分の含有も確認されています。



トウモロコシのヒゲに期待できる効能

カリウム

  • 高血圧を予防する効果

  • 利尿作用

  • むくみの予防・改善効果


アラントイン

  • 消炎鎮静効果

  • 組織を修復する作用

  • 抗刺激剤作用


フラボノイド

  • 抗酸化作用


フラボン


フィトステロール

  • 保湿作用



利用方法

 簡単にできるのは炒め物などに入れることです。食べやすい大きさにカットして炒めるだけでOKです。同じようにカットしてトウモロコシご飯に入れても美味しいですよ。また、お茶としても頂くことができますので紹介します。



トウモロコシのヒゲ茶

  1. ヒゲを3~4日天日干しします。(ポキポキと折れるくらいまで)

  2. 乾燥させたヒゲ5~10gに水500ccを加えて煮ます。

  3. 弱火で半量になるまで煮詰めて完成です。


 カフェインが含まれていないので、就寝前や妊婦さんも安心して飲んで頂けます。



今日の最後に

 トウモロコシのヒゲは「めしべ」の一部で、1粒に1本ずつ伸びています。収穫期の絹糸は40㎝ほどになるそうです。このトウモロコシのヒゲは漢方薬として利用できるそうなので、お試しになってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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