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アロエとアロエベラの違い

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アロエ





こんにちは
アロエの種類にアロエベラというものがありますが、アロエとは何が違うのでしょうか。
もしかしてアロエとは別物なのでしょうか。
そこで今日は『アロエベラ』についてお話をしたいと思います。

アロエベラ




アロエベラ

 アロエとは、アロエ科の多肉植物の総称で、アロエベラはその中の一種です。ちなみに、アロエは現在わかっているだけでも300種類もあるんですよ。日本で栽培されているアロエは主に2種類あり、一般的なアロエ(キダチアロエ)とアロエベラになります。


 この2つの違いは何かというと、観賞用か食用かの違いです。



キダチアロエ(木立ちアロエ

 キダチアロエとは、主に観賞用に栽培されることが多いアロエの品種で、日本で最も多く栽培されています。キダチアロエは、アロエの中では比較的寒さに強い品種で、野生にも多く自生しています。最大で2m近くにまで成長します。


 キダチアロエは一般的に観賞用の他に、薬として使われることが多く、傷や火傷の外用薬や、胃腸薬や便秘薬として古くから生薬として用いられています。



アロエベラ

 アロエベラは、主に食用に栽培されることが多いアロエの品種です。アロエベラは寒さに弱く、日本では環境の整った栽培施設か、沖縄などの温暖な地域でしか育ちません。茎はほとんどなく、その代わりに葉が肉厚で大きく、最大で80cm以上にもなる品種です。


 食用としての用途は、葉肉の部分の苦みが少ないので、ジュースやヨーグルトに入れるほか、刺身などの料理などに使われています。アロエヨーグルトでお馴染みのアロエは、アロエベラが使われています。



 この2種の使われ方はそれぞれ違いますが、キダチアロエアロエベラに含まれる成分はほとんど同じなんです。ただ、アロエベラは1枚の葉が大きい分、その成分がたくさん含まれているので多く摂取することができます。主な成分は、多糖類、アントラキノン、酵素、ビタミンA・B・C・D・E、ミネラル、リグニンなどが含まれているので、美容や健康維持に効果があります。



葉が大きい分ムコ多糖体が多い


アロエベラのムコ多糖体


 アロエベラは通常皮をむいて中のゲル質の部分を食べます。このゲル質に含まれているのがムコ多糖体の分子です。


 ムコ多糖体は、ムコ多糖たんぱく質複合体として全身に分布して、細胞外体液を保水する働きがあります。また、体液を通して循環・代謝させる働きもあります。


 このムコ多糖体の分子量がキダチアロエよりもアロエベラの方が断然多くなります。その差なんと約10倍以上もあるんです。アロエベラは苦味が少ないので抵抗なく摂取できます。


 ただし、胃酸を多く分泌させる作用が働きがあるので、空腹時の摂取は避けてください。また、アロインには子宮を縮小させてしまうとも言われています。妊娠中の方は食べないように注意しましょう。



今日の最後に

 アロエ(キダチアロエ)とアロエベラの違いは用途の違いです。食用に向いているアロエベラは、苦味成分アロインが少ないのでヨーグルトなど食用として使われています。(苦味の差は1.5倍程です)


キダチアロエ
塗り薬・観賞用


アロエベラ
主に食用目的


 アロエベラの旬は、夏から秋になります。生でも食べることができますが、皮をむいて1~2分ほど茹でると青臭さや苦味がとれて美味しく頂くことができます。 美肌効果に加えて、抗潰瘍作用や抗腫瘍作用があるそうですので、健康維持のために召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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