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夏の彩りほうずき! 実は栄養豊富な食べ物だった

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ほうずき





こんにちは
この時期に良く見かけるものに「ほうずき」があります。生花にすると赤い色が映えて綺麗ですよね。
このほうずきですが、食べることができるってご存知でしょうか。私は子供のころ食べたましたが、とても不味かった記憶があります。
そこで今日は『ほうずき』についてお話をしたいと思います。


ほうずき




ほうずきの話

 お盆の頃に赤く色付くほうずきは、 古くから日本人と関わりが深い植物で、日本最古の歴史書である「古事記」にもほおずきが登場します。その昔は、薬草として利用されていて、平安時代には鎮静剤として使われていたそうです。江戸時代には、1粒を丸飲みすると持病が治るといわれていたそうです。(真実かどうかは?)


 「ほうずき」の名前の由来は、赤く膨らんだ姿が人の頬を連想させた説。
実を取り除き皮だけにしたものを、口で膨らませて遊ぶ子供の様子から「頬突き」と呼んだ 説。
「ホホ」というカメムシの類がつきやすい植物だったため、「ホホ付き」と呼んだ説があります。


 ほおずきは漢字で書くと「鬼灯」や「酸漿(さんしょう)」の字があてられます。それぞれの理由は下記のとおりです。


  • 鬼灯は、実が赤く怪しげな提灯の印象から「鬼灯」と書きます。

  • 酸漿は、ほおずきの根が漢方等で鎮咳剤や利尿剤に用いられることから、漢方の漢字がそのまま使われています。



 その昔は薬として使われていたんですね。このように古くから親しまれているほうずきですが、実は食べることができるんですよ。実際には食用の品種を食べるといったほうが良いですね。



食用ほおずき


食用ほおずき


 普段、鉢植えなどで見かけるものは観賞用で、その他に食用のほうずきがあり、ショクヨウホオズキ、オオブドウホオズキ、シマホオズキなどがあります。売り場では、「ストロベリートマト」、「フルーツホオズキ」、「オレンジチェリー」などの表示で売られています。ヨーロッパでは、栄養価も高く、健康と美容に効果がある食べ物として古くから食べていたそうですよ。


 食用ほうずきの特徴は、実を包む殻が枯れた感じ(上の写真)で、パリパリと外皮がむけます。外皮をむくと中に表皮がオレンジ色の丸い実が入っています。果肉もオレンジ色で、実の皮はミニトマトよりも柔らかく、中には白い小さな種がたくさん入っています。味はフルーツのように甘酸っぱい味が特徴です。イチゴより甘いといわれています。



ほうずきの栄養は?

 やっぱり気になるのが栄養価です。食用ほおずきには、美容に良いといわれるビタミンA、ビタミンC、そしてカルシウムやマグネシウムなどが豊富に含まれているそうです。また、イノシトールという栄養素を含んでいますので、脂肪肝動脈硬化の予防、神経細胞の働きを助ける作用があります。栄養をみると、食用ほうずきは食べるメリットがあると言えますね。


 ここで注意事項、ナス科のホオズキ属に入るほうずきには、アルカロイド類が含まれています。それは食用ほうずきにも、観賞用のほうずきと同様にアルカロイドが少量含まれています。妊娠中の女性が食べた場合は、流産の恐れがあるのでご注意ください。



ちょっと雑談

お盆には「ほうずき」

 「ほうずき」といえば、お盆の飾りです。どうして、ほうずきを飾るのかご存知でしょうか。これには理由があるそうなので紹介します。



提灯のような道しるべ

 お盆の迎え火や提灯とともに、精霊が迷わずに戻ってくる道しるべとして、ほおずきが飾られるようになりました。


ほおずきの空洞にはご先祖様の魂が宿る

 お盆にお家に戻ってきたご先祖様の精霊は、体を持たないためどこか宿る空間が必要です。家に戻ってきたご先祖様の精霊は 、ほおずきの中に宿ってお盆を過ごすと考えられています。


華やかに

 お供えものに彩りを与えるために、ほおずきを使いました。



盆棚や仏壇にほおずきを飾る

 ほうずきを飾る方法は、次の2つの方法があります。


  • 吊るして飾る

  • 実の部分をばらして飾る



ほおずきの処分方法

 ほおずきの処分方法は、川に流すが昔からの風習です。


 しかし現代では難しそうなので、お焚き上げしてもらうか白い紙で包んで廃棄することが多いようです。



4つの片付け方

 鬼灯は主に4つの片付け方があるので紹介します。


  1. 川へ流す 。

  2. 土に埋める。

  3. 白い紙に包んで、塩でお清め(塩をふる)ってから処分する。

  4. お寺でお焚き上げをしていただく。


 1と2は、現代では難しそうなので、お焚き上げしてもらうか白い紙で包んで廃棄することをお勧めします。



今日の最後に

 ほうずきは食べることができます。ただし食用品種に限られます。スーパーフードと呼ばれるほど、とても栄養価の高い果実です。


 食用ほうずきの旬は夏から秋にかけてです。生食やジャムなどに加工して召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。






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