甘藷とは? 秋に美味しいアノ野菜のことだった!
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こんにちは
夜が少し涼しく感じますね。
ところで、この漢字をご存知でしょうか。
「甘藷」
あまり見かけない漢字ですよね。
そこで今日は『甘藷』についてお話をしたいと思います。
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甘藷とは?
甘藷はあまり見ることが少ない漢字ですが、これは「甘藷(かんしょ)」よ読むそうです。
でも、甘藷(かんしょ)と言われても何のことかわかりませんよね。
甘藷とは、「サツマイモ」のことをいうそうです。
サツマイモは、メキシコを中心とする熱帯アメリカが原産の植物で、紀元前800∼1000年前から中央アンデス地方を中心に栽培されていたといわれてます。
ヨーロッパへは。15世紀にアメリカ大陸に渡った探検家コロンブスによってヨーロッパへ伝えられました。その後スペイン人やポルトガル人によって東南アジアに伝えられ、暖かい気候がサツマイモの栽培に適していたことから広く栽培されるようになりました。
やがて東南アジアへと伝わったサツマイモはその後中国へと伝えられ、 1600年頃に中国福建省から日本へ渡来しました。日本で初めて栽培され 琉球王国(沖縄県)でした。その後、 薩摩の船乗り「前田利右衛門(まえだりえもん)」によって薩摩地方(鹿児島県)に伝えられ、本州にも伝播していったそうです。
甘藷はどこの言葉?
「甘藷」という言葉ですが、これは中国でのサツマイモの呼び方になります。
藷(しょ)は「芋」を意味する言葉なので、「甘い芋」という意味になります。ということで、甘藷は漢名ということになります。
サツマイモへの変化
この甘藷という言葉が1600年に中国から日本へ渡ってきたときは「唐(中国)から伝わった芋」ということで、 「唐芋」とも呼ばれるようになりました。
さらに、琉球王国から薩摩(鹿児島県)へと渡り、薩摩から江戸に伝えられ「サツマイモ」となりました。大まかではありますが、このように甘藷からサツマイモへと変化して行きました。
サツマイモの由来
サツマイモの由来は、青木昆陽が薩摩地方から関東へ唐芋を取り寄せ栽培に成功し全国へ広まったときに、「薩摩(さつま)から伝わった芋」だったので「サツマイモ」という名称が付けられたそうです。
甘藷まとめ
甘藷(かんしょ):中国でのサツマイモの名称
唐芋(からいも):中国の唐から伝わってきた芋の意味
薩摩芋(さつまいも):薩摩から伝わってきた芋の意味
甘藷はその他にも、甘薯(かんしょ)、唐薯(からいも)、琉球芋(りゅうきゅういも)、蕃藷(ばんしょ)、 丸十(まるじゅう)といった様々な呼び方があります。
余談
サツマイモの別名に「丸十(まるじゅう)」とあります。こちらもあまり見かけない漢字ですよね。
これは、サツマイモが薩摩(鹿児島)から伝わったということで、薩摩藩島津氏の家紋が「丸に十字」であることに由来しているそうです。日本料理ではサツマイモを丸十と呼び、メニューにも「丸十の◯◯」と書きます。例えば、丸十の天麩羅だったら、サツマイモの天ぷらですね。
今日の最後に
甘藷とは、中国の言葉でサツマイモを意味します。サツマイモは中国から渡来した野菜なので、現在でもそのまま使われています。意味は、甘い芋(藷)という意味です。
サツマイモは栄養価の高い野菜です。 ビタミンCに至ってはリンゴの約7倍もあるんですよ。また、食物繊維も豊富、 イモ類の中で食物繊維の含有量が一番高く、水溶性と不溶性の両方の食物繊維が含まれています。美容と健康のためにも、サツマイモを召し上がってみてはいかがでしょうか。 最後までお読みいただきありがとうございました。
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