秋刀魚って、一文字で表すとどう書くの?
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こんにちは
9月に入り、だんだんと秋という感じが出てきましたね。気温も少し落ち着いてきました。
秋といえばアノ魚ですが、今年はまだお目にかかれません。
ところで、秋の魚であるサンマを漢字で書くと秋刀魚という漢字が浮かんでくるかと思います。でもこの漢字には魚へんが付いていませんよね。サンマを一文字で表すどうなるのでしょうか。
そこで今日は『サンマの漢字』についてお話をしたいと思います。
サンマはの漢字
サンマは、冷たい海水を好む回遊魚で、季節によってオホーツク海から北海道そして三陸沖から房総沖へと南下して行く魚です。サンマの名前の由来には諸説ありますが、細長い魚を意味する「サマナ(狭真魚〉」が説や、大群をなして泳ぐ習性を持つことから「大きな群れ」を意味する「サワ(沢)」と「魚」を意味する「マ」からなる「サワンマ」が語源となった説があります。
サンマという呼び方が一般的ですが、地方によっては呼び方が異なります。
「カド」(三重県,伊勢湾)
「サダ」(玄海)
「サイラ」(淡路、関西、紀州各地、志摩、長崎、土佐、阿波、丹後、鹿児島)
「サイリ」(摂津、伊勢、紀州勝浦)
「サイレ」(紀州各地)
「サエロ」(紀州三輪崎)
「マルカド」(鳥羽)
「パンジョ」(新潟、佐渡)
などがあります。漢字表記は「秋刀魚」が一般的ですが、「秋光魚」、「西刀魚」、「鋼況魚」と書く場合もあるそうです。
では、サンマを漢字一文字で表すについてですが、その昔は一文字で表すこともあったそうです。
サンマを一文字で表す
では、サンマの漢字一文字で書くと、どう表すのでしょうか。
答えは、魚へんに「祭」で、
『鰶(サンマ)』
になります!
この漢字が使われている理由は、志摩半島ではサンマを「サイラ」と呼んでいたことから、この漢字が当てられたと言われています。
古くからサンマには神饌(みけ)としての役割があり、このことを「祭魚(サライ)」と呼んでいました。
サンマを神様(天岩戸)にお供えしていたんですね。これでもうおわかりですよね。
「鰶」の漢字は、サイラを供物して祀(まつ)ることから、魚へんに「祭」の字で、「鰶」となりました。
サンマって凄い魚なんですね。ちなみに、現在でも毎年11月23日の「天岩戸の例大祭」には、サンマを焼いて食べる風習があるそうです。また、鰶の漢字には、「サンマ漁が始まると大勢の漁師さんが一度に動き回って市場がお祭り騒ぎになるから」という説も存在します。
しかし、鰶と書いてサンマと呼ぶことは時代とともに消え、現在「鰶」の字は「コノシロ」という魚を表します。ちなみに、現在使われている「秋刀魚」の漢字は昭和に入ってからのことです。
今日の最後に
サンマを一文字で表す漢字は江戸時代には存在していました。鰶と書いていたそうですが、なんとなくこちらの漢字の方が良いですよね。云われを知ると、なお良い感じがします。
まだまだ、サンマは高いですが時間が経てば下がるでしょう。そのときを楽しみに待ちましょうね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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