ユリ根ってどんな食べ物なの? 食べ方も教えて!
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こんにちは
秋から美味しくなる食材にユリ根というものがあります。ユリと付くからには花のユリのことだと思いますが、ユリ根とはどのような食べ物なのでしょうか。
そこで今日は『ユリ根』についてお話をしたいと思います。
ユリ根とは
ユリ根とは、食用に適したユリの花の球根のなかでも鱗茎(りんけい)に分類されるものです。玉ネギやラッキョウもこの仲間に入ります。食用に用いられるものはアクが少ない、鬼ユリ(オニユリ)、小オニユリ(コオニユリ)、山百合(ヤマユリ)、鹿の子ユリ(カノコユリ)、の4種類を食用としています。球根のような形をしていますが、鱗茎はユリの葉が変形した部分で、ウロコのようにはがれるのが特徴です。
ユリ根の栽培は、とても時間がかかるそうで、種球から始めると6年もの歳月を費やすそうです。畑に植えつけをするまでに3年、畑に植えつけてからさらに3年、合計6年間がかかります。 また、一度植えた畑には最低でも7年は空けないと育たない特徴をがあり毎年植え替えなければならないそうです。
ユリ根を食べるようになったのは江戸時代あたりからです。「農業全書(1697年)」では栽培法や食べ方などが紹介されています。また、「菜譜(1698年)」では「巻丹(ひめゆり)」の項目に、「根大なるをほり取りて、煮て食す。味よし」と記されています。
でも江戸時代以前はもっぱら観賞用だったそうですよ。そんなユリ根は明治時代に入り栽培が拡張され、大正時代に入ると北海道で本格的に栽培が始まりました。現在でも北海道が生産のトップです。ちなみに、中国では古代から食用や咳止め、滋養強壮などの薬としてユリ根が使われていたそうですよ。
ユリ根の栄養
見た目はただの球根のように見えますが、ユリ根は栄養豊富な食材です。なかでも、カリウムが野菜の中でもトップクラスの含有量なんです。
カリウムには利尿作用があり、むくみを改善する働きや、ナトリウムの排出を助けて高血圧予防に効果があります。また、良質なデンプン・食物繊維を多く含み、加熱によるビタミンCの損失が少なくなります。
ユリ根の選び方
ユリ根は店頭で買うことができます。ここでは選び方を紹介します。
全体的に白くふっくらとしたものを選びましょう。
鱗片が大きく張りがあるものを選びましょう。
重みがあり、実がしまっているものを選びましょう。
傷や黒ずみのないものを選びましょう。
できることなら、パック詰めされたものよりも、おがくずと一緒に詰められたものを選んだほうが新鮮ですよ。
ユリ根の保存
乾燥から守るために新聞紙やキッチンペーパーで包みます。
ビニール袋に入れるかラップで包み、冷蔵庫にで保存します。
ユリ根は水気に弱く傷みやすいので、新聞紙は濡らさなくても大丈夫です。保存期間は、3~4日になります。
冷凍する場合は、鱗片を一枚ずつバラバラにしてから、1分ほど固めに塩ゆでしてから冷ましたものを小分けにしてラップで包み冷凍すれば1ヶ月程度保存可能です。
おがくずに入っている場合は、おがくずごと袋やラップで密閉し冷蔵庫に入れてください。保存可能期間は1ヶ月程度になります。
ユリ根を食べる
ユリ根を食べるには下処理をしなければなりません。早速、やり方を説明します。
ユリ根の下処理
ユリ根を水洗いします。
鱗片を外側から1枚ずつはがします。
茶色くなった部分などを、包丁やピーラーで取り除きます。
途中に根が出てきたら包丁で切り落とします。
残りの鱗片も1枚ずつはがします。
変色している部分を包丁で削り取ります。
流水で洗います。
下処理ができたら料理に合わせて、そのまま調理したり、塩茹でしたりしてから使います。茹でる場合は、たっぷりのお湯で2~3分ほど茹でればOKです。
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用意するもの
下処理したユリ根
バター 適量
作り方
下処理したユリ根を耐熱皿にのせます。
ユリ根にバターをのせ、上からラップをかけます。
電子レンジで2~2分半ほど加熱します。
完成です。
お好みで塩やドレッシングなどをかけてお召し上がりください。
今日の最後に
食用にできるユリ根は、鬼ユリ(オニユリ)、小オニユリ(コオニユリ)、山百合(ヤマユリ)、鹿の子ユリ(カノコユリ)の4種類があります。いずれもアクが少ない品種です。ただし、観賞用に売られているオニユリ、コオニユリ、ヤマユリ、カノコユリは球根腐敗病を予防するために薬剤に浸してあるので食べないようにしてくださいね。
ユリ根は9月からが旬の時期になります。ユリ根はカリウムやビタミンなど栄養価の高い食材です。人体の免疫機能を調節しガンを抑える作用もあるそうです。少し火を通せばホクホクとして上品な甘味がありますので、旬の時期に召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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