シルシ

食に関係した情報をお届け致します。

大きな里芋の葉! 「里芋の葉って食べてもいいの?」

スポンサーリンク



スポンサーリンク


秋の食材




こんにちは
まだまだ気温が高い日が続いていますね。しかし夜は涼しいので、やっぱり秋といった感じでしょうか。
ところで、近ごろ一段と目を引くのが里芋の葉です。いつの間にか成長していて驚きます。これを見ていて「里芋の葉って食べてもいいの?」と思ってしまいました。
そこで今日は『里芋の葉』についてお話をしたいと思います。

里芋の葉




里芋

 この時期に、大きな葉に成長する里芋はインド東部からインドシナ半島などの熱帯地方が原産の植物です。日本へは、中国や南方を経由して縄文時代に渡来しました。お米が主食になる前は里芋が主食であったといわれています。


 里芋の名前は、「山で採れる山芋に対して、里で採れる芋」だったことから里芋と呼ばれるようになりました。


 私たちが食べている部分は実の部分だと思われていますが、実は地下茎が肥大した塊茎(かいけい)と呼ばれる部分なんです。(塊茎とは、土の下の茎がほぼ伸びることはなく、楕円形から卵形に肥大したものです。) 養分を貯蔵するところなので凄い栄養があるんですよ。


 そんな里芋の塊茎は、親芋を中心に、子芋、孫芋を付けて成長します。親芋を中心に子芋、孫芋が育つことから、子孫繁栄の縁起物としておせち料理にも使用されています。おせちの煮物にはこんな理由があったんですね。


 塊茎の話はこのくらいにして、それでは大きな葉の話に移ります。



里芋の葉は食べることができる?

 一般的に葉の下にある「ズイキ」と呼ばれる部分は一般的に食べますよね。その上の大きな葉ですが、これも食べることができます。


 日本では食べている方が少ないようですが、インドやフィリピンでは食用として用いられています。大きな葉で食材を包んだりして蒸し焼きなどで食べるそうです。また、干した里芋の葉をココナッツミルクで柔らかくなるまで煮込むお料理もあります。


 ただ里芋の葉を食べるには、ズイキと同様にアク抜きをしないといけません。里芋の葉や茎はシュウ酸ナトリウムが多くアク抜きをしないと舌や喉が刺激され痛みのような感覚に襲われるからです。里芋の葉を食べるときはアク抜きは必須です。


 アクがあり硬いため、日本では里芋の葉を好んで食べません。毒性はありませんので食べても大丈夫です。ちなみに、生食も可能ですが美味しくないのでお勧めできません。


余談

里芋の葉はどうして水をはじくの?


里芋の葉


 里芋の葉って凄く水をはじきますよね。

 水をはじく理由は、葉の表面が細かい毛のようなもので覆われているからなんです。顕微鏡を使うと見ることができますが、葉には毛のようなものがありデコボコしています。このデコボコが非常に細かいので水玉がつぶれるのを防ぎ、水をはじくといった現象が起こります。デコボコは数マイクロメートルの大きさで、さらにその表面に数百分の一の突起物が付いているそうです。


 ちなみに、この仕組みを利用して、ご飯がくっつかないイボイボのしゃもじが生まれたそうですよ。


今日の最後に

 里芋の葉は食べても大丈夫です。食べることがあったら必ずアク抜きを行ってから食べてくださいね。個人的にはズイキの方がお勧めです。


 もう少し秋が深まると里芋が美味しくなります。里芋のムチンには胃や腸の粘膜を健康に保つ効果があったり、また里芋に含まれているガラクタンは、免疫力を高め風邪などを予防する効果があります。美味しい季節になりますので、是非とも召し上がってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。



www.raruka.net




スポンサーリンク