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ザクロはどこを食べるの? 可食部は種!

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秋の果実




こんにちは
秋になると赤い実のザクロを見かけますよね。リンゴのように赤い果実なのですが、そんなザクロの食べ方ってご存知でしょうか。
そこで今日は『ザクロ』についてお話をしたいと思います。

ザクロ




ザクロ

 ザクロは、イランやトルコなどの中近東地域が原産の植物です。5000年以上も前から、健康や美容に効果があるとされ食されてきました。果実を割ると中に小さな赤い粒がたくさん入っていることから、子孫繁栄や健康を願う女性に好まれたため「女性の果実」と呼ばれ大切にされていたそうです。その後、シリアをはじめエジプト、ギリシャ、ヨーロッパへと伝えられたそうです。アジアへは、シルクロードを経由してインドや中国などに伝えられました。


 日本へは平安時代に中国を経て渡来し、主に鑑賞用として家庭の庭などに植えられていました。栽培が始まったのは鎌倉時代に入ってからのことで、果実は副産物程度の存在だったそうです。


 現在では、アメリカ(カリフォルニア・アリゾナ)・イタリア・スペインなどの地中海沿岸諸国・ロシア・インド・中国などで果樹として栽培されています。輸入されるザクロは、ほとんどがアメリカ(カリフォルニア)産です。



名前の由来

 ザクロという名前は、その昔に中国人がペルシャ湾の東にあるザクロス山脈から持ち帰ったことに由来し付けられました。


 ザクロは漢字で書くと「石榴」、または「柘榴」と書きますが、これはペルシャ北部の「安石国(イラン)」からシルクロードを経て中国に伝わったときに、果実の形が瘤(こぶ)に似ていることから「安石瘤(あんせきりゅう)」と呼ばれていたからです。これがやがて「石瘤」となり、さらに字を変えて「石榴(せきりゅう)」となったそうです。日本ではこの漢字をそのまま使っています。


 実は「ザクロ」は和名なんです。その由来は、安石瘤の「安」の字が略された石榴の音読み「シャクリュウ」が転訛して、「ジャクリュウ」 ⇨ 「ジャクロ」 ⇨ 「ザクロ」に変わっていきました。



ザクロは栄養豊富

 ザクロには、ビタミンB1ビタミンB2ナイアシン葉酸、ビタミンCなどが含まれています。ミネラル類では、カリウム亜鉛などが豊富なんです。また、ザクロの果実にはポリフェノールアントシアニンや、その他のポリフェノールとしてエラグ酸やタンニン、オレイン酸リノール酸などの脂肪酸、そしてクエン酸などが含まれており、とにかく栄養が豊富な果実です。


 ザクロは、古くから「女性の果実」と呼ばれ、健康や美容に効果があるとされている果実です。豊富なポリフェノールと微量ながら植物エストロゲンとの組み合わせが、抗炎症・抗酸化作用を発揮してくれます。



ザクロを食べる


ザクロを食べる


 ザクロを割ると宝石のように透き通った赤色の粒が出てきます。ぎっしり詰まった実の一つ一つは小さなものですが、その一つ一つが種になります。この種を含む赤い粒が可食部になります。


ザクロの切り方

  1. ザクロは先端を1~2cm程切り落とします。

  2. 切り口から十文字に包丁を入れます。

  3. 大きめのボウルに水を張ります。

  4. 水の中でザクロの切れ目から裂くように水の中で実を割ります。

  5. 水の中か水面近くで殻から実を外します。(実はボウルの底へ沈む)

  6. 実をすべて取り外したら、ザルに上げて流水で細かい殻を流します。

  7. キッチンペーパーで水気を吸い取り完了です。


ザクロの切り方
画像出典:野菜ナビ



 種はそのまま食べることが可能です。生のままサラダやヨーグルトなどに入れて召し上がってください。そのまま保存する場合は、密閉できる容器に入れ冷蔵庫保存で3~4日程度になります。


 冷凍する場合は、フリーザーバッグなどに入れて冷凍保存してください。冷凍しておけば1~2ヶ月ほど保存が可能です。


 また、切らずに丸ごとの保存する場合は、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存すれば1ヶ月程度保存できす。



今日の最後に

 ザクロの可食部は果実の中にある赤い種を食べます。種には、女性の果実といわれるように健康や美容に良い成分が豊富に含まれています。


 ザクロの旬は、9~11月にかけてです。ザクロは酸味が強すぎず、甘みとの絶妙なバランスが魅力です。旬の時期に召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。





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