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リンゴジュースの濁り! 透明度の違いはどうして生れるの?

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リンゴ




こんにちは
早いもので、9月も折り返し地点ですね。秋の味覚が出始めますね。そろそろリンゴの季節でしょうか。

ところで、リンゴジュースには濁ったものと透き通ったものがありますよね。原料は同じなのにどうして2種類あるのでしょうか。それと、見た目が違うということは栄養面にも違いが出てくるのでしょうか。
そこで今日は『リンゴジュース』についてお話をしたいと思います。


リンゴジュース




リンゴジュース

 リンゴの歴史は古く約8000年も前からあるそうです。紀元前1300年にはエジプトで栽培が始まっていたほど歴史ある果物です。食べやすく栄養価が高いため欧米では「一日一個のリンゴは医者を遠ざける」とまでいわれてきました。一方、日本で本格的に栽培が始まったのは明治時代になってからです。現在は世界第17位の生産量を誇っているそうです。



リンゴジュース

 では本題のリンゴジュースですが、リンゴジュースには大きく分けると2種類あります。濁ったジュースを「混濁果汁」といい、透き通ったジュースを「透明果汁」というそうです。


 二つの違いはというと、リンゴを搾った後のジュースにする製法よって違いが出てきます。


 簡単にいうと、搾っただけジュースは濁っていて「混濁果汁となり、 搾っただけのジュースから濁りの原因となる食物繊維などの固形成分を取り除いたものが「透明果汁」となります。



混濁果汁(濁っているジュース)
 ペクチンなどの食物繊維がそのまま残っている状態で混濁しています。食物繊維を多く含むみ、リンゴ本来の香りが残っています。



透明果汁(透き通ったジュース)
 ペクチンを、ペクチン分解酵素(ペクチナーゼ)などで分解し、遠心分離などによって食物繊維などを除去して透明化したものです。不純物が少ないので長期保存が可能です。


 ではこの両者は、栄養的な面から見ると、どのように違いが出てくるのでしょうか。



栄養の違い

 ペクチンなどの食物繊維を取り除いてある分、透明果汁の栄養は少なくなりますが、それでもその数値はわずかで大差はないそうです。しかし、ポリフェノールの含有量が大きく異なってくるそうです。


 混濁したリンゴジュースには、ポリフェノールが多く含まれておりその差は約2倍もあるそうです。実際に混濁したものをマウスに継続して与えたところ、抗がん作用や免疫力活性化が確認されたそうです。


 濾過したものと、そうでないものとはポリフェノールに違いが出てくるということですね。後は、当然のことながら飲みやすさにも違いが出てきます。混濁したリンゴジュースは、フレッシュ感が味わえ、透明なリンゴジュースは、スッキリとした喉ごしが味わえます。



余談


リンゴジュース


 リンゴジュースはどうして変色しないのでしょうか。リンゴを剥いたまま置いておくと茶色くなりますよね。


 変色しない理由は、「ビタミンC」にあります。リンゴを剥いてレモンをかけておくとリンゴの変色を抑える酸化抑制効果で変色しませんよね。


 リンゴジュースを製造するときに、「ビタミンC」溶液を直接添加することで酸化を防ぎます。これで茶色くならないリンゴジュースができるという訳ですね。



今日の最後に

 濁ったリンゴジュースと透き通ったリンゴジュースの栄養面からでの違いは、ポリフェノールの含有量に差がでます。しかし、これは皮ごと絞ったときに大きな差が生まれることで、皮を剥いて作ったものは大差は出ません。


 ということで、リンゴジュースを買うポイントは、皮ごと絞った混濁したストレート果汁のものを購入すればしっかりと栄養が摂れることになります。


 リンゴの旬は秋です。品種によってはもう出回っていますね。リンゴに含まれる、リンゴ酸やクエン酸などは疲労回復を促進します。さらに、豊富な水溶性食物繊維のペクチンには、整腸作用、コレステロールの吸収抑制する効果があります。そして、老化防止効果の期待できるポリフェノールもたっぷりと含まれています。「一日一個のリンゴは医者を遠ざける」といわれていますので、リンゴを食べて元気に過ごしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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