秋の味覚アケビ! アケビってどんな食べ物?
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こんにちは
秋って美味しい食べ物がたくさんあって良い季節ですね。この秋の味覚の中にアケビという果実がありますがご存知でしょうか。すごく甘くて美味しい果実なんですが、近年ではあまり見かけなくなりとても残念です。
そこで今日は、ご存知でない方もいらっしゃると思うので『アケビ』についてお話をしたいと思います。
アケビってどんな食べ物?
アケビは、日本や中国、朝鮮半島を原産とするツル性の植物です。北海道を除く、本州・四国・九州に自生して、古くから食用や薬用、日用品として使われていました。5月ごろに花が咲き、9月~10月の収穫時期になると皮が紫色になり熟します。果実には種があり、江戸時代にはアケビの種から油を採取していたそうです。
現在流通しているアケビのほとんどが山形県産ですが、意外にも栽培の歴史は10年くらいで発展途上といえます。
食用にできる部分は、果皮も果肉もどちらも食べることができます。果皮は加熱調理が必要ですが食べても大丈夫ですなんですよ。また、春の新芽や未熟果も食用になります。
果肉にはビタミンCが豊富に含まれていて、イチゴやカキと同じくらい豊富に含まれています。果皮の部分にも栄養がありカリウムが豊富に含まれています。さらに、アケビのツルは古くから生薬として使われていて、利尿作用や排膿作用の効果があるそうです。生薬名は木通(モクツウ)になります。ちなみに、木通はアケビとも読みます。
木通の由来
ここで漢字の木通ので由来についての話をしたいと思います。
アケビ(木通)には他の漢字もあります。
「通草」「丁翁」「山女」「通蔓草」「朱実」「決明果」
この漢字の全ては「アケビ」と読むそうです。多いですよね!
「通草」「通蔓草」「木通」は、アケビのツルに空洞があり空気が通ることから付けられています。
「朱実」は、果実全体が朱色のような色合いになることから付けられています。
上記の漢字はどれも正しい表記ですが、主に使われているのは「木通」と「通草」になります。
たくさんの漢字が出てきましたが、もともとアケビという名前はどこからきているのでしょうか。
どうしてアケビって呼ぶの?
アケビの由来については、実が熟すと口がぱっくり開く様子から「アケビ」と呼ばれているそうです。
「開いた実」⇨「開け実(あけみ)」
この開け実(あけみ)が転訛して、現在の「アケビ」になりました。また、完熟状態になると全体が赤紫色になる事で、朱実(あけみ)になったという説もあります。
アケビを食べる
アケビは、実の中の種を包んでいる白い部分と皮の部分、それに若芽の三種を調理して食べることができます。一般的には果肉の部分だけを食べることが多いと思いますが、果皮や新芽も食べることができるのでそれぞれの食べ方を説明致します。
アケビの食べ方(果肉)
アケビが割れていないもの(完熟前)は、包丁で縦に浅く切れ目を入れます。
果皮を開き、果肉をスプーンなどを使って食べます。
果肉内に種があるので種は出します。
※アケビの種を食べると便秘をおこしてしまうといわれているので、できるかぎり取り除いて食べてください。
果皮部分の食べ方
ゴーヤのような苦味があるので、皮を刻んだら水に数時間ほど浸けてアク抜きをします。
少し食べてみて苦味がなければOKです。
アク抜きをしても苦味が残るようなら、少し茹でてから一晩水に浸けておけばアクは抜けます。使い方はゴーヤのような感じなので、油を使って炒めたり揚げたりすると良いですよ。意外にも天ぷらが美味しいです。
新芽の食べ方
サッと水洗いをします。
お湯を沸かして、30秒ほどサッと湯通しします。
お浸しや炒め物にしたり、天ぷらなどにして召し上がってください。
今日の最後に
アケビは、スーパーでも見かけることが少ない果実ですが、古来より親しまれてきた秋の味覚です。ビタミンCとカリウムの含有量が豊富なので女性の方にお勧めな果実です。
アケビの旬は9月~10月です。アケビを食べること、生活習慣病の予防やむくみを予防、改善する効果や腸内環境を整える効果などが期待できるので、店頭で見かけたら一度は食べてみてくださいね。ちなみに、アケビと同じ仲間に、果皮が赤紫色の「ムベ」があります。こちらは熟しても果皮が割れないのが特徴。アケビと間違えないようにしてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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