秋はキノコ! 「ブナシメジ」と「本シメジ」の違い
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こんにちは
秋はキノコの季節ですね。とはいえ人工栽培のものがあるので一年中出回っていますが…。スーパーで見かけるのはブナシメジですが、もう一つ本シメジというのもありますよね。同じシメジなのに、いったいどこが違うのでしょうか。
そこで今日は『ブナシメジと本シメジ』についてお話をしたいと思います。
ブナシメジと本シメジ
私たちが食用としているシメジには、シメジ科シロタモギタケ属のブナシメジと、シメジ科シメジ属の本シメジなどがあります。「シメジ」というのは「本シメジ」と「ブナシメジ」、さらに「ひらたけ」を含む3種類の俗称になります。本来は「シメジ」と呼ばれるキノコは存在しないそうですが、昔から自生するホンシメジを「シメジ」と呼ぶことが多いようです。
ブナシメジ
一年中「シメジ」として出回っているものは、菌床栽培されたブナシメジです。自生のものはブナの木の倒木に生えるので、「ブナシメジ」と名付けられています。古くか食されていたわけではなく、本格的に人工栽培が始まったのは1970年以降のことです。現在ではスーパーなどで手軽に購入でき、食感が良く旨味成分が多いので、炒め物や汁物、炊き込みご飯など幅広い用途で使われます。
本シメジ
本シメジは、アカマツなどに生えるキノコです。栽培が難しく希少なキノコとされていましたが、2004年から人工栽培が可能になり、「大黒本しめじ」など名称で店頭に並べられています。現在、本シメジには2種類のタイプが確認されていて、天然のホンシメジ(菌根型)とオガコを使った人工栽培種(非菌根型)があります。どちらもブナシメジより笠がやや大きく全体の長さは5~13㎝ほどになります。
ちなみに、「香り松茸、味シメジ」といわれているシメジはは「本シメジ」のことです。理由は、旨味成分のグアニル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸が豊富で、糖質の一種である「トレハロース」も含まれているからです。
ひらたけ
「シメジ」の名前で売られることが多かった「ひらたけ」は、ヒラタケ科ヒラタケ属のキノコです。歴史は古く、平安時代中期から食用にされていました。シメジと姿形が似ていることから「シメジ」を名乗って流通していたこともありますが、現在では禁止されています。
ということで、ブナシメジと本シメジは、別の種類になります。特に本シメジは全くの別種といってもいいくらいです。一方、ブナシメジとヒラタケは仲間になります。
ブナシメジと本シメジの栄養面はどうかというと、栄養素自体はほとんど同じといえます。ただ、ブナシメジの方が食物繊維だけが上回っていています。またビオチンとビタミンCはブナシメジにしか含まれていません。ということは、ブナシメジの方がお得ですね。
ブナシメジを食べる
まずは選び方からです。笠が開きすぎていないもので、丸く張りのある笠のものが新鮮です。笠と笠が密着して株が一体化していて、軸は白く太めのものが旨味のあるブナシメジです。
傷みが早いので、購入したら2~3日くらいで食べ切るようにしましょう。保存する場合は、水気を拭き取ってからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
余ってしまうようなら冷凍保存が良いですよ。石づきをカットして、1本ずつにほぐします。冷凍保存袋に入れて空気が入った状態で口を閉じて冷凍保存してください。冷凍保存期間は、1ヶ月程度になります。
ブナシメジの使い方
キノコは水洗いしてはいけないといわれています。原則としては拭き取るだけなのですが、ゴミや汚れがあるので私はサッと流します。サッとなら味にも栄養にも大きな影響を及ぼすことはありません。
食べ方は記載するまでもなく、炒めもの、和えもの、揚げもの、鍋もの、煮物、焼きもの、炊き込みご飯、汁物などに入れると美味しく食べることができます。
今日の最後に
ブナシメジと本シメジは、シメジ科に属していますが違うものといえます。その違いは、ビオチンとビタミンC、そして旨味です。栄養を考えるならブナシメジ。旨味をとるなら本シメジになります。
本シメジは11月初旬くらいまで出回ります。シメジに含まれるβ-グルカンは免疫力を高める働きがあるので、体調不良を起こしやすい今の季節にはピッタリの食材です。その他にも、生活習慣病を予防したい方やコレステロール値が気になる方にもお勧めです。キノコを食べて元気に過ごしましょうね。
余談、キノコのオルニチン含有量は、シジミの5~7倍もあります。お酒が好きな方はキノコを食べましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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