シルシ

食に関係した情報をお届け致します。

秋の野菜「ゴボウ」は生食しても大丈夫?

スポンサーリンク



スポンサーリンク


秋の食材




こんにちは
寒くなるこの時期に美味しくなる野菜があります。それは、ゴボウ。少し地味な野菜ですが、汁物に入れると旨味があって美味しいですよね。
ところで、ゴボウって生で食べますか。煮たりすることが多い野菜ですが、生食は可能なのでしょうか。
そこで今日は生食の話を交えながら『ゴボウ』についてお話をしたいと思います。


ゴボウ


ゴボウ



 ゴボウは、ユーラシア大陸の北部が原産の野菜で、ヨーロッパからシベリア、中国東北部に至るまで広範囲に分布しています。ゴボウを野菜として食べるのは日本独自の考えで、欧米や中国では主に薬草として使われているそうで、解熱や解毒などに作用があり、風邪薬や皮膚病に使われていたそうです。


 ゴボウは、もともと日本に自生しておらず、縄文時代から平安時代頃に中国から渡来したといわれています。日本でも薬として使われ、食用野菜として栽培されるようになったのは、江戸時代に品種改良されてからのことです。


 古くからゴボウを食べるのは日本だけ文化のようですが、現代では独特の風味や食感からフランス料理やイタリア料理などでも注目される食材となっているそうです。


 ところでゴボウは、どのようにして食べていますか。きんぴらゴボウのように加熱料理して食べるのが一般的ですが、ここからは本題のゴボウの生食についての話になります。



ゴボウは生食できるの?


 答えからいうこと、ゴボウは生食できます。


 火をとおしてから食べるイメージのあるゴボウですが、加熱料理が一般的な理由は、エグミ(アク)があることと、繊維質で硬いから加熱して食べます。このアクを取り除くことは簡単で、水か酢水に浸けるなどしてアク抜きをすればエグミはやわらぎます。


 ということで、ゴボウは生食できる野菜、毒はないので食べても大丈夫です。ただアク抜きをすると、「水溶性食物繊維」や「ゴボウの風味」は失われてしまいますので、これらの損失が気になる方はアク抜きをする時間を短くしてください。また、アクの少ない生食用のゴボウも売られていますので購入するのも良いですよ。



ゴボウのアク抜き
  1. ゴボウの表面についた土を洗います。

  2. アルミホイルやたわしで軽く擦り洗います。

  3. ゴボウを食べやすい大きさに切ります。(ささがきや千切りなど)

  4. 切ったごぼうを2分程度、水に晒します。

  5. 水を切ったら完了です。


 酢水や熱湯に晒してもOK!時間は同じです。 アク抜きをするときは、ポリフェノールが流れ出てしまいますので、水・熱湯・酢水に長く浸けすぎないようにしてしましょう。アク抜きをしたゴボウは、サラダなどにお使いください。



今日の最後に

 ゴボウは生食が可能な野菜です。エグミや繊維が硬いので、一般的には火をとおしてから食べます。生食ならしっかりとゴボウの旨味を感じることができるので、試してみてください。


 ゴボウの旬は晩秋から冬!今が美味しい時期です。ゴボウといえば食物繊維で、「不溶性」と「水溶性」の両方を多く含んでいます。 「不溶性食物繊維」は、腸の動きを整えて大腸ガンを防ぐ効果があり、「水溶性食物繊維」は悪玉コレステロールを下げる働きがあり糖尿病や生活習慣病の予防に効果があります。現代人には嬉しい効能ですね。生食と加熱、どちらも美味しく食べることができるので、旬の時期に召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。



www.raruka.net