赤いリンゴと黄色いリンゴ! 色の違いはなに?
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こんにちは
秋の果物といえば、リンゴ!
寒い時期に食べるリンゴって美味しいですよね。ついつい食べ過ぎてしまいます。
ところで、リンゴには赤いものと黄色(青)のものがありますよね。色の違いって何か理由があるのでしょうか。
そこで今日は『リンゴ』についてお話をしたいと思います。
リンゴ
リンゴは、コーカサス地方から北部ペルシャ地方、中央アジアの天山山脈が原産といわれている果樹です。リンゴの歴史は古く、スイスので発見された紀元前2000年頃の遺跡からリンゴの化石が見つかっており、この時代には栽培が始まっていたといわれています。紀元前1300年にはエジプトでも栽培が始まっていたそうです。アメリカへは、ヨーロッパからの移民によって伝えられ盛んに品種改良が行われたそうです。
日本へは、奈良時代に中国から渡来しました。一般的には和リンゴと呼ばれ、食用にされていましたが現在のリンゴとは種類が異なり小粒のものだったそうです。現在見かける西洋リンゴは、幕末の文久時代に江戸巣鴨の屋敷に植えられたのがはじまりです。その後、本格的な栽培は明治初期に政府によってアメリカやフランスから導入された西洋種で、以降800種ものリンゴが導入されていたそうです。
リンゴの名前の由来となっているのは「利宇古宇(リウコウ)」で、これは平安中期の日本初の漢和辞典「源 順:和名抄」に「林檎」を万葉仮名で「利宇古宇」と載せており、時代とともに「リウコウ」から「リンキン」へ、そして江戸時代に入り「リンゴ」と呼ばれるようになりました。
このような歴史を持つリンゴは赤い色が一般的ですが、スーパーなどでは黄色いリンゴも見かけますよね。この色の違いって気になりませんか。何故、黄色いリンゴがあるのでしょうか?
黄色い(青い)リンゴ
もともと赤いリンゴも若い実の頃は緑色(青い色)をしてします。この緑色は、葉の中に含まれている葉緑素の色で大きくなり始めたばかりのリンゴは緑色をしています。この葉緑素は、気温の差や日光を浴びる時間が短くなると次第に壊れてしまう特徴があります。したがって、葉緑素が壊れると緑色が消えます。
葉緑素が壊れると、リンゴの皮含まれる赤になる色素(アントシアニン)が日光にあたり増え、この作用でリンゴは赤くなります。
一方、黄色いリンゴはアントシアニンが少ない品種です。カロチノイドやキサントフィルが多い品種なので、秋になると黄色に変化します。アントシアニンが少ないことが黄色い色の理由なんです。
その他の理由として、日光を遮断して人工的に黄色いリンゴにしているものもあります。これは、日光を遮断することで酸味を少なくし甘さを引き出すことが目的としています。
そういえば黄色いリンゴって、赤いリンゴと比べると甘くてジューシーですよね。黄色いリンゴが主流になるという噂もありますね。
今日の最後に
リンゴの色の違いには、「色素」が大きく関係しています。黄色い(青い)リンゴは、アントシアニンが少ないため日光を浴びても赤くなりません。カロチノイドなどが多いので黄色く変化します。見た目は悪くなりますが、黄色いリンゴの方が甘くてジューシーなので敬遠せずに食べてくださいね。
リンゴの旬は秋から冬です。今回の黄色いリンゴに至っては貯蔵性に優れているので初夏頃まで買うことができますよ。リンゴはポリフェノールの多い果物で、老化や免疫力の低下に影響を及ぼす「活性酸素」の働きを抑える作用があります。今の季節にはピッタリの食べ物ですね。毎日リンゴを食べると体に良いといわれているので、召し上がってみてはいかがでしょうか。なお、赤色と黄色とでは、ポリフェノールの含有量に差はありませんので安心してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。