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鍋料理の名脇役「エノキタケ」は栄養豊富なキノコ!

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冬の食材




こんにちは
この時期、食べることが多くなるキノコに、エノキタケがあります。鍋料理には欠かせない食材ですよね。
ところで、エノキタケって凄い栄養が豊富と聞きましたが本当なのでしょうか。あの外見からは想像がつきませんよね。
そこで今日は『エノキタケ』についてお話をしたいと思います。


エノキタケ


エノキタケ



 スーパーなどで見かけるエノキタケは栽培されたものですが、本来のエノキタケは、エノキ(榎)やコナラ(小楢)などの広葉樹の根元に生えるキノコです。野生のものは褐色で大きな笠になります。


 アジアからヨーロッパ、そしてアフリカなど広い地域に分布していて、日本でも自生しているエノキタケを古くから食用としてきました。江戸時代までは、天然のエノキタケが食されていましたが、明治時代に入り原木栽培が可能になり生産量が増えたそうです。現在のような白いエノキタケは、昭和に入ってからのことです。


 スーパーなどで見かけるエノキタケは、細長い形をしていますが、これには栽培方法に理由があります。エノキタケは細長い瓶の中に菌床を入れ、日光を遮断し、気温5℃の冷蔵庫の中で栽培されています。日光を遮断しているので、細く白いエノキタケになります。



エノキタケは栄養豊富

 冬のキノコだからといっても栄養価は高く、ビタミンB1ビタミンB2ナイアシンビタミンD、食物繊維などの 現代人に欠かせない栄養素を含んでいます。特にビタミン類が多いので、抗酸化作用や免疫力を高める効果が期待できます。その他にも、キノコキトサンやGABAにも注目です。


キノコキトサン

 エノキタケにはキノコキトサン(キトグルカン)と呼ばれる成分が含まれていて、腸の活動を整える整腸作用があります。食物繊維が多く含まれていることから、腸内で脂肪や老廃物を絡めとって排泄させる働きがあると言われています。腸内環境を整えることで、便秘の予防や美肌効果も期待できるというわけです。


GABA

 エノキタケにはGABA(γ-アミノ酪酸)と抗ストレスビタミンと呼ばれるパントテン酸が含まれています。リラックス効果をもたらすGABAと、ストレスへの抵抗力を高める働きのあるパントテン酸を含むストレス対策としても効果が期待できます。安眠効果もあるんですよ。



エノキ氷


エノキタケ


 エノキタケの栄養を効率良く摂取したいですよね。そこでお勧めしたいのがエノキ氷です。ご存知の方もいらっしゃると思いますが紹介します。


 エノキ氷は、エノキタケをミキサーなどで粉砕して栄養を余すことなく摂取しようと考えられた調理法です。では早速、作り方を説明します。



エノキ氷


用意するもの

  • エノキタケ 300g

  • 水 400cc



作り方

  1. エノキタケの根元(石づき)を切り、4cm位の幅で切り揃えます。

  2. ザルにのせ日光に約1時間ほど当てます。忙しい場合は、省略してください。(ビタミンD2がアップします)

  3. 水と一緒にフードプロセッサーに入れペースト状になるまで1~2分くらい攪拌します。

  4. ペースト状になったエノキタケを鍋に入れて、かき混ぜながら弱火で60分くらい煮ます。

  5. 煮上がったら粗熱をとり、製氷皿に流し冷凍庫で凍らせます。

  6. 凍ったら冷凍保存袋に入れて完成です。


 フードプロセッサーがない場合は、包丁で細かく切ってください。製氷皿がない場合は、卵のパックなどでも代用できます。


 保存期間は、1ヶ月程度になります。


 使い方は、凍ったまま使います。お味噌汁、鍋物、煮物、スープ、カレー、炒めもの等に入れて食べてください。炊き込みご飯に使うと出汁が出て美味しくなりますよ。※成分が凝縮していますので、一人分で一日3個を目安としてください。


 また、鍋を使わずに炊飯器を使うと手間が省けます。撹拌後に炊飯器に入れて保温ボタンを押し、1時間30分~2時間ほど加熱するだけです。お試しください。



今日の最後に

 エノキタケは、栄養価が高くビタミン類や食物繊維などを豊富に含んでいます。また、エノキタケに含まれるキノコキトサンはキノコの中でトップクラス。脂肪を包み込み吸収を抑制・排出する効果があります。腸活に最適な食材なのでお勧めです。


 エノキ氷をストックしておけば、凍ったままお料理に 入れるだけです。手軽にキノコの栄養を摂取できるのでお試しください。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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