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旬の大根! ふろふき大根の「ふろふき」は風呂?

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大根




こんにちは
日に日に寒くなりますが、寒い季節は大根が美味しいときでもあります。 大根といえば、おでんなど様々な使い方ができますが、寒いときはふろふき大根が良いですよね。
ところで、ふろふき大根ってどうして「ふろふき」なのでしょうか。
そこで今日は『ふろふき大根』についてお話をしたいと思います。


ふろふき大根


ふろふき大根



 ふろふき大根は、大根を輪切りにして蒸すか茹でて、練り味噌をつけて食べる料理です。 もともとは、蕪を使った料理で、江戸時代に入ってから大根が使われるようになりました。他にも冬瓜や柿なども「ふろふき」に使われています。


 ふろふき大根の名前の由来には諸説あります。


 漆器職人が冬場に漆の乾きが悪く困っていたところ、とある僧から風呂(漆器の貯蔵室をいう)で大根の茹で汁を吹きかけると乾くと教えてもらい、その助言通りにやってみると本当に効果があったそうです。漆は温かい湿気で固まるそうです。


 ところが大量の茹で汁を取るために、茹でた大根が大量にできてしまいました。困り果て近所に配ったところ、美味しいと評判なったそうです。以来、風呂吹きに使われたことから、「風呂吹き大根」と呼ばれるようになりました。


 また、伊勢地方では垢を擦り取る人を「風呂吹き」と呼び、息を吹きかけ垢を吹き飛ばしていました。この様子と、茹でた大根をふうふう吹きながら食べる様子が似ていたことから、「風呂吹き大根」と呼ばれるようになったという説もあります。


 余談ですが、関西では「ふろふき」は安値で体にも良いこともあり「不老富貴(ふろうふき)」と呼ばれることもあるそうです。この場合は、 「不老富貴だいこ」と書き、「ん」は付けないそうですよ。


 名前の由来には諸説ありましたが、漆器職人さんの話が納得できると思います。



ふろふき大根を作ろう!


ふろふき大根


 ふろふき大根はご家庭でも作ることができます。大根自体は出汁で炊くだけなので、おでん大根の下茹でと同じです。それでは作り方を紹介します。


用意するもの (2人分)
  • 大根 10cmくらい

  • 生米 大さじ1/2

  • 昆布 5cm角


調味料A

  • 味噌 大さじ1

  • みりん 大さじ1

  • 醤油 小さじ1

  • 砂糖 小さじ1

  • 柚子の皮 お好みで適量


作り方(下茹で)
  1. 大根の中央部を使用し、4~5cmの輪切りにします。

  2. 皮を少し厚め(3~4㎜程度)に剥いて面取りし、大根の片面に十文字に切り目を入れます。

  3. 鍋に大根がかぶるくらいの水と生米(お米のとぎ汁でもOK)を入れ、中火で20分ほど茹でます。(お米がエグミや臭みをとり、甘みが出ます)

  4. 串がスッと通るくらいまで柔らかく煮たら、火を止めてそのまま冷まします。(大根に透明感を出すため)

  5. 冷めたら一度、鍋の水を捨てます。

  6. もう一度、鍋に水を入れて、水の中で大根を洗います。

  7. 下茹での完了です。


 ふろふき大根はもちろん、おでんや煮物にも使えます。タッパーに入れ水をかぶるくらいまで張り冷蔵庫で保存すれば、1週間くらいの日持ちします。水は毎日、取り換えてくださいね。


作り方(ふろふき大根)
  1. 鍋に昆布を入れて大根をのせます。

  2. 大根がかぶるくらいの水を入れて、沸騰させずにコトコトと30分くらい煮ます。

  3. 小鍋かフライパンに調味料Aを入れて混ぜ合わせ、トロミが出るまで煮詰めます。

  4. 大根を器に盛り付け、練り味噌とお好みで柚子皮を添え完成です。


 練り味噌はひき肉を入れたりしてアレンジ可能です。


 忙しい場合は、レンジを使いましょう!


作り方
  1. 大根を2㎝の厚さに切り、皮を厚めに剥きます。

  2. 耐熱皿に大根と生米をひとつまみ入れ、かぶるくらいの水を入れてラップをします。

  3. 600Wで8分加熱します。(串がスーッと通ればOK)

  4. 大根をさっと水洗いして、耐熱皿にかぶるくらいの水と昆布(または顆粒だし小さじ1/2可)を入れ600Wで3分加熱します。

  5. 耐熱の深皿に調味料Aを入れてラップをせずに600wで2~3分加熱します。

  6. お皿に盛り付けて完成です。


 練り味噌は焦げてしまうので加熱時間を調節してください。忙しいときはレンジがお勧めです。



今日の最後に

 ふろふき大根は、大根は茹でて練り味噌と付けて食べるお料理です。風呂で大根の茹で汁を漆器に吹き付けたことから、ふろふき大根と呼ばれるようになりました。


 大根は一年中出回る野菜ですが、甘みが出て美味しくなるのは冬の大根です。ふろふき大根に限らず煮た大根はさらに甘み増します。寒い夜の一品に大根をたべてみてはいかがでしょか。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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