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冬のカボチャ! 冬至にカボチャを食べる理由とは

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冬至とカボチャ




こんにちは
12月も後半に入り、もう冬至なんですね。冬至といえばカボチャ、甘いホクホクのカボチャって美味しいですよね。
ところで、カボチャって夏から秋にかけての野菜だったと思いますが、どうして冬至に食べるのでしょうか。冬の食材は、他にたくさんあるのに不思議ですよね。
そこで今日は『冬至とカボチャ』についてお話をしたいと思います。


冬至とカボチャ


冬至とカボチャ



 冬至は、二十四節気のひとつで、北半球では太陽が一年で最も低い位置になり、夜が一番長くなる日のことです。太陽の力が一番弱くなる日で、この日を境にして再び力が甦ってくることから、太陽が生まれ変わる日とされています。この日は、日本に限らず世界中で冬至の祝祭が行われます。ちなみに、日本で夏至冬至の日照時間を比べると約5時間も違いがあるんですよ。



冬至とカボチャ

 冬至にはカボチャが付き物ですが、 どうしてカボチャなのか不思議ですよね。


 これは古い習慣で、冬至「ん」の付くものを食べると「運気」が呼び込めるといわれているからなんです。


 でも、カボチャに「ん」の字は付いていませんよね。


カボチャ


カボチャ


 カボチャは、南アメリカ大陸原産の野菜で、日本へはポルトガル船によりカンボジアを経て16世紀に豊後や長崎に渡来しました。このときに、「カンボジア」が訛って「カボチャ」という名が付けられました。


 また、カボチャは「ナンキン」とも呼ばれ、これは日本へ渡来する際に中国の「南京」を経由して入ってきたので、別名で「ナンキン」と呼ばれています。



 ここで話を戻すと、「ん」の字が付くものとして「ナンキン」が当てはまります。カボチャは保存性が高く、風通しの良い涼しい場所なら2~3カ月保存することが可能です。秋に採れたカボチャは冬至の頃に食べ頃になり、栄養が豊富なこともありカボチャを食べるようになりました。ナンキンと呼ばれていたから冬至に食べるようになったのです。


 余談ですが、冬至にカボチャを食べると、風邪や中風(脳血管疾患)にならないといわれています。


 また、ナンキンカボチャを食べる理由として他にも、「ん」が2個付くものは縁起が良く「冬至の七種(ななくさ)」と呼ばれています。多くの運を呼び込む野菜といわれカボチャもこの中には入り、食べるようになりました。


冬の七種(ななくさ)

  • 南京 ナンキン 

  • 蓮根 レンコン

  • 人参 ニンジン

  • 銀杏 ギンナン

  • 金柑 キンカン

  • 寒天 カンテン

  • 饂飩 ウンドン(うどん)


 冬至にこの七種を食べれば無病息災、運気アップ、間違いなしですね。ちなみに、冬至にカボチャを食べる習慣は、明治以降に始まった習慣なんだそうですよ。比較的に新しい習慣ですよね。



冬至と柚子湯


柚子湯


 冬至には、もう一つ柚子湯の習慣があります。これにも理由があり、柚子湯に入ることも邪気払いの意味があります。これは古くから香りの強いものには、邪気を近づけない力があると考えられており、この時期に採れる果実の柚子を用いるようになりました。


 また、柚子の木は寿命が長いということから縁起を担ぎ、柚子湯に入って無病息災を願ったともいわれています。でも、柚子湯は江戸時代に、大衆浴場の客寄せのために始まったともいわれています。無病息災!邪気払い!お客さんが大勢来店しそうですよね。



今日の最後に

 カボチャを食べる理由は、「ん」の付く食べ物を食べることで運気を呼び込もうとして食べるようになりました。カボチャの別名は「ナンキン」、「ん」の付くものは運気アップに繋がります。そしてカボチャには「ん」が二つも付いているので運気上昇は間違いなしですね。


 また、冬至の朝に食べる小豆粥にも、厄除けの意味がありますよ。小豆の赤が太陽を意味する魔除けの色で、小豆には邪気を払う力があります。夜に食べても良さそうなので食べてみてはいかがでしょうか。


 秋に採れたカボチャは、今が食べ頃です。追熟して甘くなっていますよ。風邪予防、脳梗塞予防、冷え症の改善に効果的ですので、美味しい時期に召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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