お節料理! えっ!コンニャクは縁起物?
スポンサーリンク
スポンサーリンク
こんにちは
12月も残すところ後わずか、クリスマスの次はお正月です。お節料理が楽しみですね。
ところで、お節料理には煮物が付き物ですが、煮物の中にコンニャクが使われていますが、どうしてなのでしょうか。「華やかなお節料理にコンニャク?」コンニャクは縁起物なのでしょうか。
そこで今日は『お節料理のコンニャク』についてお話をしたいと思います。
お節料理とコンニャク
コンニャクは、サトイモ科の夏緑多年草植物の地下茎から作られていて、一般的にこの地下茎をコンニャク芋と呼びます。原産地はインドシナ半島で、日本へは縄文時代に朝鮮から渡来したそうです。食用として使われるようになったのは平安時代からで、当時は精進料理に使われていたそうで、今のように一般化されたのは江戸時代に入ってからのことです。
コンニャクは縁起物
コンニャクは食物繊維が豊富で、体の中の不要物を取り除く働きがあるといわれ、「砂おろし」や「胃のほうき」と呼ばれていました。 そのため体を清める意味合いから冬至や節分(昔は節分が大晦日あたっていた)に縁起の良いものとして食されていました。ちなみに、コンニャクを縁起物として食べる風習は、四国地方で始まったそうです。
お節料理とコンニャク
お節料理に使うコンニャクは、真ん中がねじれたものを使います。これは「手綱コンニャク(たづなこんにゃく)」と呼ばれ、ちゃんと意味があるものなんです。
真ん中がねじれているのは、馬を御するための手綱に見立てたもので、古くから「手綱を締めるように」と言われているように、心を引き締めて己を戒め、戦いに備える心を養うという意味を持たせ手綱の形にしています。
武家社会がなくなった今日では、結び目の形から「縁を結ぶ」と考え、「良縁成就」や「家庭円満」などの縁起物の意味合いで使われています。
手綱コンニャクの作り方
見た目が綺麗で、また切り込みを入れることで火が通りやすく、味も染みやすいというメリットが多い調理法なのでご紹介します。
手順
約5~10㎜の幅で短冊切りにします。(厚さはお好みで)
中心部の1~2㎝程度のところに切り込みを入れます。(目安はコンニャクの長さの1/3程度のところ)
どちらか片方の端を切り込みの中に入れます。
中に入れた部分を折り返すようにしてねじり完成です。
切り込みを入れるときには、見た目が悪くなるので端まで入れすぎないようにしましょう。煮物などに使うときは、弱火で3分ほど茹でてアク抜きをしてから使ってください。茹でることで形も安定してほどけなくなります。
今日の最後に
コンニャクは、地味な存在ですが古くから「砂おろし」や「胃のほうき」といわれており、体を清めるという意味合いから縁起物として扱われていました。また、お節料理に使う場合には手綱コンニャクにして使い、こちらは結び目の形から「良縁成就」や「家庭円満」の意味があります。
手綱コンニャクのやり方は意外と簡単です。お節料理の「煮しめ(筑前煮)」に手綱コンニャクをお使いください。
最後までお読みいただきありがとうございました。