旬の伊予柑(いよかん)! ビタミンCで風邪予防
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こんにちは
冬に美味しくなるフルーツといえば柑橘類です。代表的なものはミカンですが、伊予柑もこの時期を代表する柑橘です。伊予柑はとても香りの良いフルーツですよね。ちょうど美味しい時期でもありますので取り上げてみたいと思います。
そこで今日は『伊予柑(いよかん)』についてお話をしたいと思います。
伊予柑
伊予柑(いよかん)は、山口県萩市で発見された柑橘です。明治時代の明治19年に山口県阿武郡東分村(現在の萩市)の中村正路氏の農園で発見されました。その後、明治25年に産地の「穴門(あなと)」にちなんで「穴門蜜柑(あなとみかん)」として紹介されました。
伊予柑は、明治22年に海を渡ります。愛媛県松山市持田の三好保徳氏が苗を導入し、栽培を始めました。この苗木は、継ぎ木されて近隣の農家へ無償で配られました。ちなみに、三好氏は当時の金額で50円を出したそうです。(現在の価値で500万円ほど)
愛媛県で栽培が始まった当初は伊予蜜柑(いよみかん)と呼ばれていたそうですが、愛媛産の温州(うんしゅう)ミカンと混同され、これを区別するために昭和5年に「伊予柑(いよかん)」と改めたそうです。
その後、品種改良され「宮内伊予柑(みやうちいよかん)」という品種が生まれました。これが現在最も多く出回っている「伊予柑」になります。
この「宮内伊予柑」は伊予柑の枝変わりから発見されたものなんですよ。昭和30年に松山市平田町の宮内義正氏の伊予柑園で一枝を発見したそうです。この母樹は、昭和52年(1977年)に、松山市の文化財として市指定天然記念物となり大事にされています。
伊予柑を食べて風邪予防
伊予柑は柑橘類だけあってとてもビタミンⅭが豊富です。ビタミンCは免疫力をアップし、風邪などの感染症を予防する効果があります。冬には嬉しい効果ですよね。
また、特定の柑橘類にしかないシネフィリンも含まれています。これはビタミンCとのダブル効果で風邪予防に抜群の効果を発揮します。特に喉風邪には効果的で、気管支を緩める作用を持っているので有効的に働いてくれますよ。ちなみに、シネフィリンは脂肪を燃焼させる効果もあるのでダイエットにもお勧めです。
食べるときは薄皮もいっしょに!
果実を包む薄皮(じょうのう)には、「ペクチン」が豊富に含まれています。水溶性植物繊維なので、整腸作用、便秘にも有効的に働きます。薄皮に含まれるペクチンは、果実の4倍もあるので食べるときは薄皮も食べるようにしましょう。
また、薄皮にはポリフェノールの一種であるヘスペリジンが含まれています。ヘスペリジンは血中のコレステロール値を低下させる効果や、抗アレルギー作用があるため花粉症の改善効果も期待出来ますよ。
伊予柑を食べるときは白い薄皮もいっしょに食べてくださいね。ちなみに、外皮も食べることができます。苦味があるのでピーラーで1ミリほど剥くと良いですよ。伊予柑ジャムにすると美味しいです。
今日の最後に
伊予柑は、山口県で発見された柑橘です。ミカン類とオレンジ類の性質を併せ持つため果肉がジューシーで柔らかい柑橘です。ビタミンCやシネフィリン含んでいて、喉に起こる風邪に効果的に働きます。美味しい時期ですので、ジューシーな伊予柑を召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。