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冬は温かいココアで決まり! 飲むとポカポカになるのは何故?

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冬の飲み物




こんにちは
冬ってココアを飲みたくなりませんか。ココアを飲むと体がポカポカして、まさに冬の飲み物といった感じですね。
ところで、あまり考えたのことがなかったのですが、ココアを飲むとどうして温まるのでしょうか。
そこで今日は『ココア』についてお話をしたいと思います。


冬の飲み物ココア


ココア



 ココアは、チョコレートの原料になるカカオマスからココアバターを取り除いたものを粉末にココアパウダーを作ります。この粉を溶かした飲み物がココアになります。


 ココアの原料となるものはカカオですが、歴史は古くなんと紀元前1500年もの昔からカカオを食していました。そして、紀元4世紀頃のユカタン半島では、マヤ族がカカオの栽培を始めていたといわれています。


 14世紀のアステカ王国の時代になると、その価値は上がり税金をカカオで納めていたそうです。アステカ文明はスペイン人によって滅ぼされてしまうのですが、このときカカオは海を渡り世界へと進出します。スペイン人のフェルナンデス・コルテスがカカオを母国に持ち帰り、国王カルロスⅠ世に献上したことがきっかけでヨーロッパへも伝えられたのです。


 (本当のところは、コロンブスがこれより以前にマヤ人の交易商人によりカカオ豆の存在を知り、スペイン・アンゴラの王に献上していたそうです。しかし当時は誰にも興味を持たれずに広まらなっかようです。)


 そして、カカオは大量生産へと進みます。スペイン人のビサロが植民地だった中央アメリカや南アメリカなどで、カカオ豆の本格生産を開始しました。カカオは、フランス、イタリア、オーストリア、ドイツ、イギリスなど次々ヨーロッパ全土に広がっていたそうです。



ココアの進化

 時を経て、飲み物のココアは1826年に進化します。1828年に、オランダの化学者「コンラッド・バン・ホウテン」がココアパウダーを開発したのです。


 これまで飲みにくい原因であった、ココアバターの一部を一定量抽出し、残った固形物を細かく砕いて粉末状にするという技術を開発し、ココアパウダー(粉末チョコレートココア)を発明しました。これにより、現在飲んでいる「ココア」の誕生したのです。ちなみに、食べる形のチョコレートは1800年代中頃に製造されるようになりました。



日本人初

 余談ですが、日本で初めてにココアを飲んだのは、江戸幕府第15代征夷大将軍徳川慶喜の弟、水戸藩主「徳川昭武(とくがわあきたけ)」だといわれています。1867年にパリで開催された万国博覧会にて、幕府代表として赴いた徳川昭武はフランス・シェルブールのホテルでココアを飲んだそうです。日記に書かれていたそうですが、味は不明。どんな味だったのでしょうか…。


 古い歴史を持つココアは冬に飲むことが多いですよね。もともとココアには体を温める作用があるんだそうです。そこでここからは、ココアに温まる理由を探ってみたいと思います。



体を温める飲み物「ココア」


ココア


 ココアに含まれる「テオブロミン」や「フラバノール」という成分が血管を拡張させて血流を促すため、体を温める効果があるといわれています。


 血流促進で温まるという訳なんです。


 さらに、ココアはショウガよりも温かさを長時間持続させる力ことが分かっているそうです。この2つの力で体がポカポカしてくるというわけですね。



その他にもココアには凄い力があるんですよ。


  • カカオポリフェノールで老化予防や美容効果

  • 感染予防や免疫細胞の働きを高める効果

  • 豊富な亜鉛で皮膚の再生を助け炎症を抑制する効果

  • テオブロミンの作用で認知能力や計算能力がアップする効果

  • テオブロミンの作用でダイエット効果

  • 脳内物質セロトニンに作用しリラックスやストレス解消効果


 ココアには体を温める他にもこんなにも多くの力があるなんて凄いですね。でも、甘くて美味しいココアにはカロリーもあります。また、微量ながらカフェインも含むため、飲み過ぎには注意しましょうんね。



今日の最後に

 ココアを飲むと温める理由は、血管を拡張させることで血流が促進し体を温めるということです。


 ココアを飲むなら朝!寒い朝、ココアを飲めば温まった体で一日が過ごせます。また、朝飲めば腸に刺激を与えて活動を活発にさせ、便秘の改善に効果を発揮してくれます。さらに、寝る前に飲むと、リラックス効果が高まり安眠に繋がりますよ。一日に2杯ココアを飲んで健康的な生活を過ごしましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。

 



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