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鹿児島県の郷土料理! 具だくさん「薩摩汁」

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冬の料理




こんにちは
まだまだ寒い日がそうなので温かい食べ物を探していると「薩摩汁」というものを見つけました。名前のとおり、サツマイモを使った汁物ですが、具だくさんで温まりそう!なので取り上げてみたいと思います。
そこで今日は『薩摩汁』についてお話をしたいと思います。


薩摩汁


薩摩汁



 薩摩汁は、古くから親しまれている鶏肉を使った具だくさんな物汁で、鹿児島県を代表する郷土料理です。


 薩摩汁のはじまりは江戸時代のこと、薩摩藩では武士の士気高揚のために兵児(へこ)と呼ばれる15歳~25歳の男子たちが行う闘鶏(とうけい)が催されていました。その際に負けた鶏を野菜と一緒に煮込んで食べたことが起源です。


 料理名は、闘鶏で使われた薩摩鶏が由来になっています。味はというと、骨付きの鶏肉をぶつ切りにし出汁をとり、濃厚な味噌味で味付けをします。


 ちなみに、古くは薩摩鶏を使っていましたが、現在では鶏肉の代わりに豚肉を使う場合もあるそうです。


 「薩摩汁=豚汁」ってこと?


 明治5年から豚肉を食すことが許可になり、「薩摩汁=豚汁」となったといわれています。でも、メインとなる材料が違うので、全く同じとはいえませんね。



薩摩汁を食べよう


薩摩汁


 それでは早速、薩摩汁の作り方を紹介します。



用意するもの(4人分)
  • サツマイモ 200g

  • 鶏もも肉(骨付き) 200g

  • ごぼう 50g

  • 大根 80g

  • にんじん 40g

  • こんにゃく 1/4丁

  • 青ネギ 1本

  • おろししょうが 15g

  • だし汁 1L

  • 麦みそ 80g



作り方
  1. サツマイモの皮を剥き、1cm厚の輪切りにします。

  2. こんにゃくは茹でておきます。

  3. 鶏肉を小さめのぶつ切りにします。

  4. ごぼうはささがきに、大根は5mm厚のいちょう切り、にんじんは3mmの半月切り、こんにゃくは5cmの長さの短冊切り、青ねぎは3cmの長さに切ります。

  5. 具材を、だし汁でアクを取りながらやわらかくなるまで煮ます。

  6. 麦みそを溶き入れ、青ねぎを加えてひと煮立ちさせます。

  7. 器に盛り付けて、しょうがをのせて完成です。



 味噌と野菜は自宅にあるものでOKです。余っているものをお使いください。鶏肉とサツマイモの旨味が絶妙ですので試してみてください。



余談ですが…。
 愛媛県にも「さつま汁」があります。


 焼いた麦味噌と焼きほぐした白身魚をすり合わせて、出汁でのばした汁物を「佐妻汁(さつまじる)」といいます。ご飯にかけれて食べる漁師料理です。


名称に「さつま」を使っている理由

  • 薩摩国(鹿児島県)から伝わったからという説。

  • 「さつま汁」をご飯にかける際に、ご飯を箸で十字に切ってからかけますが、茶碗に十字の模様が薩摩の「島津家」の家紋である「丸に十字」に似ているという説。

  • 「夫が妻を助けて作る」、妻を補佐するという意味の「佐妻」から付けられたという説。


 また、宮崎県の「冷や汁」によく似ていますが、薬味にミカンの皮・ゴマ・ネギ・きざみ海苔などを使い麦飯にかけて食べるところが少しだけ違いますね。



佐妻汁の作り方
  1. 焼き魚の身をほぐします。

  2. 麦味噌、めんつゆ、水をフードプロセッサーに入れ、攪拌させます。

  3. 青ネギは小口切りに、ミカンの皮は白いところを除いてみじん切りにします。

  4. 青ネギ、白いりごま、ミカンの皮を入れ、温かい麦飯にをかけて完成です。


 お刺身を使う場合は、レンジを使って火を通してから、ほぐして使ってください。



今日の最後に

 薩摩汁は、鶏肉を使った鹿児島県の郷土料理のひとつです。豚汁と似ていますが、鶏肉とサツマイモを使うことがポイントになります。


 まだまだ寒い日が続きます。薩摩汁で温まってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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