桜の季節! お花見団子はどうして三色なの?
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こんにちは
春ですね。桜の季節がやってきました。桜といえばお花見、美味しいお菓子を食べながらのお花見って春の風物詩です。
そんなお花見では、多く方がお団子を食べると思うのですが、お花見団子ってどうして三色なのでしょうか。なにか意味があってのことだと思うのですが…。
そこで今日は『お花見とお団子』についてお話をしたいと思います。
お花見とお団子
お花見といえば、「花より団子」といいますが、やっぱり食べ物がメインになります。その代表にあげられるのがお団子です。
もともとお花見は現在のような桜ではなく梅の花を見て楽しむものでした。奈良時代の天平2年(730年)1月、現在の福岡県太宰府市にある大伴旅人(おおとも の たびと)の邸宅で、梅花を題材として和歌を詠む宴会「梅花の宴」が開催され、これがお花見の起源とされています。当時の「梅」は唐から渡ってきた珍しい植物だったそうですよ。
平安時代に入り、嵯峨天皇(さがてんのう)が、桜の花を大変気に入り、812年(弘仁3年)、嵯峨天皇は神泉苑で「花宴の節(せち)」を開催し、「桜のお花見」は貴族の間で一気に広まりました。
鎌倉~室町時代になると、貴族の風習としてのお花見が、武士や一部地域でも行われるようになりました。一般階級の間でも開かれるようになったのは、鎌倉時代以降といわれています。この時代に、桜の下で酒を飲みながら連歌を楽しむようになったそうです。
お花見とお団子
お花見のときに、お団子などの甘味を食べるようになったのは、1598(慶長3)年に行われた「醍醐の花見(だいごのはなみ)」からといわれています。このお花見で、全国から名産品や甘物が集められ、振る舞われた事がきっかけで食べるようになったといわれています。
しかし、この頃のお団子は白一色で、甘くない団子に醤油などをつけて食べるものでした。そこで秀吉が、見た目も美しくほのかに甘い「三色団子」を考案させたといいます。女性にもお花見の宴を楽しんでもらいたいという気持ちからだったそうです。これを機に、お花見には三色団子という風習が全国的に広まり、江戸時代になると庶民の間でも流行するようになりました。
お花見団子の華やかな色彩
お花見団子は、「ピンク」「白」「緑」の3色が定番です。この「色」にもきちんと意味が込められています。
三色は、「桜」「残雪」「新緑」を表します。
それぞれに、春・冬・夏の季節を表していますね。ここで「秋」を表す色がないのは「秋がない」=「飽きがこない」にかけているのです。秀吉の演出というわけですね。さらには、「商い」に掛けて、「商売が繁盛する」というお団子屋さんの洒落があるともいわれています。
ちなみに、京都では秋をあずき色(茶)で表していて四色にすることもあるそうです。京都の商売人はお金(商い)よりも風流を大切にしているんですね。
また、三色団子の3つ全てで「春」のみを表しているという説も存在します。
ピンク (桜の花・桃の花などの春の花)
白 (残雪・春霞・白酒など)
緑 (若草・ヨモギの葉)
この3色で「春」の季節を表しています。
縁起の良い食べ物という意味を表している説もあります。
ピンク (紅白の紅は運気を上げる色)
白 (紅白の白は清浄を表す色)
緑 (邪気を払い、運気に恵まれる色)
この三色の縁起が良い色が揃ったお花見団子は、とても縁起が良くおめでたい食べ物として喜ばれていました。欠かせないものだったことが分かりますね。
三色団子の順番
お花見に食べるお団子の三色には、並ぶ順番もあり、桜の移り変わりを表現しています。
上から順
①ピンク (桜の花の蕾)
②白 (咲き始めの白い桜の花)
③緑 (桜の花が散って葉桜になる)
また、ひな祭りの菱餅と同じにしたという説もあります。菱餅の色と順番も、春の情景を表していますね。お花見への情熱がうかがえます。
手作り三色団子
用意するもの(6本分)
上新粉 100g
上白糖 130g
熱湯 150cc
抹茶パウダー 少々
食紅(赤) 微量
砂糖水(作業用) 適量
作り方
上新粉、上白糖が入ったボウルに、熱湯を少しずつ注ぎながら、木ベラで練ります。
完全に混ぜ合わせたら、硬く絞ったさらしをせいろに広げ、その上に溶いた上新粉を流し込みます。
さらしで生地を包み、更に蓋をして約20分間蒸します。
弾力があるくらいまで蒸し上がったら取り出します。
さらしを使って、たたみこむように少しこねます。
こね上がった生地を3等分して食紅、抹茶で色を付け、こね合わせます。
それぞれを一口大に丸めます。(手につかない様に砂糖水をほんの少し掌に付けて作業)
串に下から、緑→白→ピンクの順に串にさして完成です。
レンジを使うやり方
耐熱ボールに上新粉、上砂糖、水を入れよく混ぜます。
ラップをかけて600Wで3分加熱し、取り出してヘラで混ぜます。
再度1分加熱し混ぜ、2回繰り返しもっちり透明になったら3等分にします。
生地を3等分して食紅、抹茶で色を付け、こね合わせます。
それぞれを一口大に丸めます。(手につかない様に砂糖水をほんの少し掌に付けて作業)
串に下から、緑→白→ピンクの順に串にさして完成です。
食紅が嫌いな方は、イチゴジャムや桜パウダーを使ってくださいね。また、熱いうちに丸めるときれいに出来ますよ。
今日の最後に
お花見に食べるお花見団子の色には諸説ありますが、桜を愛でながらお茶を楽しむといったことが背景にあります。当時、豊臣秀吉が自ら考案した三色団子は、以来お花見のお茶菓子として使われてきました。
桜の季節です。市販の三色団子でも良いのですが、自宅でもレンジを使えば簡単に作ることができます。手作り三色団子を作って、ご家族でお花見に出掛けてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。