春の散歩! 土筆(つくし)を採りに行こう!
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こんにちは
春の山菜のひとつ、土筆(つくし)。この時期たくさん生えているのを見かけることが多いと思います。
でも、土筆って昔から食べていたそうですが、観賞用目的の植物ですよね。
採ってきた土筆を食べるとしたら、どのようにして食べるのでしょうか。
そこで今日は『土筆(つくし)』についてお話をしたいと思います。
土筆(つくし)
土筆は正式にはスギナと呼ぶ植物です。北海道~九州までに分布し、河原や荒れ地、畑などによく生えているのを見かけます。春になると筆のようなものが顔を出しますが、これがスナギが胞子をつくる花に当たる部分(胞子茎)なんです。穂先には胞子を含んでいて、茎の途中途中に節の様な「ハカマ(袴)」と呼ばれる葉がついています。食用にする場合にはこのハカマを取り除いて食べます。
ちなみに、漢字で書くと「土筆」と書きますが、土に筆を逆さに挿したような形状からついた名前だと言われています。
土筆のアク
手軽な山菜の土筆ですが、チアミナーゼ、アルカロイド、無機ケイ素などのアクを含んでいます。心臓、肝臓が悪い人は注意が必要ですので食べる場合には、しっかりとしたアク抜きが条件になります。でも、土筆って「下処理」と「アク抜き」が少し面倒だったりします。でも、めげずに!やり方を紹介します。
手順は、下処理(袴取り) ⇨ 水洗い ⇨ アク抜き ⇨ 調理です。
土筆の下処理(袴取り)
茎には節ごとにギザギザの形をした葉がついていて、一般的に「袴(はかま)」と呼んでいます。お料理をする前には、必ずこの袴を取り除く下処理が必要になります。袴は繊維質のために硬く、最後まで口の中に残ってしまうので注意してくださいね。
取り除き方
親指の爪で袴の付け根を抑えます。
人差指で縦にむしり取りながら、袴を回す様に剥ぎ取ります。
下処理を終えたら、土筆に付いている汚れを水で洗い流します。
土筆のアク抜き方法
土筆はアクの強い山菜です。ジャガイモの芽にもある「アルカロイド」という毒素を微量に含んでいることもあるので、しっかり目にアク抜きをしてくださいね。
土筆のアク抜き方法
塩を少量(一つまみ)入れた熱湯に、土筆を入れ30秒程茹でます。
ザルにあげ、冷水に晒します。
数時間で新しい水に交換します。
これを半日ほど繰り返します。
最後に絞り、水気を切って、アク抜きは終了です。
茹で時間は調理方法によって異なります。おひたしで使う場合は、茹で時間は長くなり5分程かかります。きんぴらで使う場合は、上記の30秒程でOKです。下処理済みのものは、冷蔵保存で3日ほど保存可能です。すぐに食べない場合は水気を切ってジッパー付き保存袋に入れ、冷凍しましょう。
土筆のきんぴら
用意するもの(2人分)
- 土筆 200g
調味料A
しょうゆ 大さじ1
みりん 大さじ1
ごま油 大さじ1/2
- いりごま 大さじ1
作り方
土筆の下処理をする。
フライパンに、ごま油を入れて中火にかけ、さっと炒めます。
調味料Aを加え、しっかり炒めて水分を飛ばします。
最後にいりごまを加え完成です。
ごま油の風味と、甘辛味で、土筆の苦みがやわらぎますよ。それでも苦みが気になる方は、卵、肉等のたんぱく質と組み合わせ、うま味のある食材(かつお節など)を使うとやわらぎます。
なお、アク抜きが面倒くさい場合は天ぷらにすると良いですよ。袴を取って水洗いするだけでOKですよ。揚げることによりアクが抜けます。お勧めです。
今日の最後に
土筆は、スナギが胞子をつくる花に当たる部分(胞子茎)のことをいいます。花に当たる部分でありながら栄養価が高くビタミンB群、ビタミンE、カリウム、マグネシウム、リン、亜鉛、銅などの栄養が含まれています。その中でもカリウムは、なんと、ホウレンソウと同じくらい含まれているんですよ。
土筆は、自生している食材です。多くの栄養を持つ無料の食材を、散歩ついでに探しに行ってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。