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節分の豆まきには大豆、それとも落花生?正しいのはどっち!

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豆まきの木枡




こんにちは
節分もまじか、そう言えば豆まきに使う豆は何をつかうのが正しいのでしょうか。
大豆、落花生、それとも違う豆?
そこで、今日は豆まきの豆の種類についてお話をしたいと思います。



豆まきの豆は大豆、それとも落花生?

豆まきに使う豆、答えは『大豆』を使うといいとされています。
正確には、炒った大豆を豆まきに使います


豆まきに大豆を使う理由

大豆は五穀の中のひとつで、穀霊(こくれい)が宿るとされていて、米に次いで2番目に神事に使われてきました。
大豆は米よりも粒が大きく、ぶつけた時の音も大きいな音がするので、悪霊を祓うのに最適であるとされ、魔の目(魔目=まめ)に豆をぶつけて魔を滅すると言われていて豆まきに使われるようになりました。このことは、『魔滅=まめ』にも通じ言葉です。
その昔、京都鞍馬山に鬼が出たときに、毘沙門天のお告げによって大豆を鬼の目に投げつけて退治したという説も豆まきの理由とされています。


どうして『炒った大豆』を使うの


豆まきの大豆



その答えは、もともと鬼退治とは大きな音を立てて鬼(魔)を追い払うことでした。お寺では柳の棒を使い床を叩いて音を出し、お堂の裏で鐘や太鼓を鳴らして鬼(魔)を追い払うとされていました。音を立てることが鬼退治だったのです。
よい風習である豆まきを家庭でも始めようと考えましたが、家庭にはお堂の鐘もありません。そこで家庭でもできる大きな音と考えたときに、大豆を炒る時に出る「パチパチ」という音が適しているとされました。
やがてこの音が鬼を追い払うのに最適という理由で、家庭に限らずにお寺などでも鬼退治には炒った大豆をまくようになりました。


五穀の中で大豆が最適な理由

節分の大豆



大豆は炒ると水分が熱で膨張して硬い皮が破れる時にパチパチと音が出ますが、一般的な豆である小豆は水分を吸わないので炒っても弾けず音はでません。また落花生を炒っても、皮が薄い渋皮のため音は出ないのです。音が出ないのなら鬼退治にはなりません。このことが、大豆が節分に広く使われるようになった理由です。
こんないわれも…、語呂合わせで「炒る=射る」とかけて、魔を確実に追い払うという説もあります。魔を射るというわけですね。


余談ですがこんな説もあります。

拾い損ねた豆から芽がでると災いが起こるという言い伝えがありました。そこで、拾い損ねた豆から芽の出ることがないようにと炒った豆をつかうようになりました。


ちょっと雑談

落花生をまく

豆まきに落花生を使うようになったのは、昭和30~40年代の北海道から始まったと言われています。
落花生が使われるようになった理由は、雪が関係してしています。大豆よりも落花生の方が拾いやすく(見つけやすく)衛生的という理由から使われています。
全国的にも雪が多い地域は落花生を使うところが多いようです。また、鹿児島県や宮崎県でも落花生を使いますが、落花生の産地があるからという理由だそうです。ちなみに、落花生の産地で有名な千葉県や茨城県では、ほとんど落花生をまかないそうです。理由は定かではありませんが、産地ゆへの拘りなのでしょうか。


今日の最後に

豆まきの豆に炒った大豆が使われるのは、ぶつけた時に大きいな音がするので、悪霊を祓うのに最適であったため使われるようになりました。その他の理由は、衛生的であることと、産地であることがあげられます。
節分には炒った大豆を使って豆まき!
節分の夜に豆まきは奥の部屋から豆をまき始めて、最後は玄関で終えましょう。
最後に、今年一年の健康を祈りながら、数え年(自分の年齢+1粒)の豆を食べれば福がやってきますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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小さなシバザクラ雨上がりの空




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