シルシ

食に関係した情報をお届け致します。

栄養豊富はニラ! サラダで食べても大丈夫?

スポンサーリンク



ニラ




こんにちは
野菜が美味しい季節ですね。そんな春の野菜にニラがあります。餃子、麻婆豆腐、レバニラ炒めなどスタミナ系料理には欠かせませんよね。独特の香りで食欲も増進します。
ところで、ニラって火を使うお料理にばかりに使っていますが、生食は可能なのでしょうか。例えば生でサラダにするとか。
そこで今日は『ニラ』についてお話をしたいと思います。



ニラの生食


ニラ



 ニラは、東アジア原産の野菜で3000年以上前から健康に良いとされ主に薬草として利用されてきました。中国、韓国、日本では栽培が行われるほどポピュラーですが、欧米での栽培はなく、ニラは東洋の野菜といえます。


 日本へは、弥生時代に渡来し、「古事記」で加美良(かみら)や「万葉集」に久々美良(くくみら)と記載があることから、日本でも薬草として古くから利用されてきました。野菜として全国各地で栽培されるようになったのは戦後で、ギョーザなどに代表される中国料理が普及するにつれて需要が急増したからです。ちなみに、もともとは「みら」という呼び方が、後に「ニラ」になったそうです。



3種類のニラ

 ニラは、大きく分けて3種類になります。 スーパーなどで見かける「葉ニラ」の他に、日光を当てずに育てた「黄ニラ」や、葉ではなく花を食用とする「花ニラ」があります。それぞれの特徴は次の通りです。


葉ニラ
 一般にスーパーに並んでいる葉が緑色のニラです。葉ニラは、ビタミンが豊富で油との相性も良く、レバニラや野菜炒めに使われています。他にもスープやおひたし、鍋料理にも活用されます。ニラの香り成分「アリシン」には、肉の臭みを消したりする効果があり、刻んだニラを挽肉と混ぜて餃子の餡として用いられています。


黄ニラ
 黄ニラは、葉ニラの苗に光をあまり当てないようにして育てたニラです。葉ニラよりも香りが淡く、葉がやわらかくて甘味が強いのが特徴です。市場にはあまり出回らず、価格もやや高い希少な種類のニラとして知られ、高級中華料理で使われることが多いです。


花ニラ
 花ニラは、ニラの葉ではなく、黄緑色の蕾と茎を食用にします。蕾はやわらかく茎はシャキシャキとした食感が特徴で、ほんのりと甘味があり独特の香りは控えめです。蕾の食感を活かして炒め物に使います。


 同じニラでも用途によって使い分けてみると良いでしょう。市場に出回りにくい黄ニラや花ニラも、見かけたら一度試してみてはいかがでしょうか。



ニラは生食も可能?


ニラの生食


 一般的に、火を通す料理に使われているニラは、生食は可能なのでしょうか。


 実は、ニラは生で食べても美味しい野菜なんですよ。生で食べることによって、栄養を損なわないため、食べ方としては生食が一番お勧めなんです。特に、春の時期に収穫されるニラは、柔らかく茎まで食べることができるので、サラダに加えるとシャキシャキとした食感が味わえます。



生のニラは栄養満点

 ニラを生で食べると、βカロテン・ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンE・アリシンなどの豊富な栄養が摂取できます。代表的なアリシンは、ビタミンB1の吸収を高める働きがあるので、豚肉やレバーなどと一緒に食べると疲労回復に効果に繋がります。生でニラを食べる場合は、ゴマ油などの油と一緒に摂取するとより効果的ですよ。


 また、生で食べることで殺菌効果があり、血液をサラサラし、新陳代謝をよくする働きで冷え性の緩和や整腸にも効果的です。特に根元の白い部分には葉の4倍も含まれているので、捨てずに食べるようにしましょう。



生で食べると悪いこともある

 ニラを生で食べるデメリットは、口臭です。口臭の原因は、ニラに含まれるアリシンという成分、ニラを食べると約16時間も口臭が残るといわれています。アリシンは腸で吸収され、血液を経由して、肺に運ばれます。これが吐く息に含まれて出てくるので臭いが強くなります。そのため歯磨きをしただけでは防ぐことができなくなってしまいます。


 そしてもう一つが、アリシンの優れた抗菌・殺菌作用で腸内環境が悪くなることです。生で大量に食べ過ぎしまうと、殺菌作用が強くなり過ぎてしまい、腸内環境が壊れてしまうことがあります。腸内環境が悪くなると、腹痛や下痢、便秘になりやすくなります。でもこれはあくまでも食べ過ぎてしまった場合ですから、普通に食べるぶんには大丈夫です。食べ過ぎにだけ注意しましょう。



生ニラを食べよう!

 ニラは傷みやすく、デリケートな野菜です。乾燥にも弱く、保存できる期間は短いことから、生で食べる場合には購入後、冷蔵庫の野菜室で保存し2~3日で食べるのがお勧めです。



生ニラのナムル

用意するもの

  • ニラ 一束

  • 人参 3cm


調味料A

  • しょう油 大さじ1

  • コチュジャン 小さじ1

  • 酢 大さじ1

  • 砂糖 小さじ1

  • ゴマ 大さじ1

  • ごま油 大さじ1

  • 唐辛子 適量

  • おろしニンニク お好み



作り方

  1. ニラを水洗いし、食べやすい長さに切ります。

  2. 人参を細い拍子切りにします。

  3. ニラと人参をボールで軽く混ぜておきます。

  4. 調味料Aを合わせ、野菜に混ぜ合わせます。

  5. そのまま10分くらい置いたら、完成です。



 その他にも、小松菜などをサッと茹でて使っても美味しいですよ。



ニラのピリ辛タレ


ニラのピリ辛タレ


用意するもの

  • ニラ 1束

  • 豆板醤 小さじ1

  • 味噌 大さじ1

  • 醤油 大さじ4

  • 酢 小さじ1.5

  • はちみつ 小さじ2

  • 生姜みじん切り 15g

  • ごま油 大さじ1

  • ごま 大さじ1



作り方

  1. ニラ以外の材料を、ボウル入れて良く混ぜ合わせます。

  2. タレが混ざったら、ニラを加えて完成です。



 辛い場合は、豆板醤を減らすなどで調節してください。餃子のタレにしたりと、いろいろな使い方ができますよ。



朝食!ニラ納豆

用意するもの

  • ニラ 1/2束(50g)

  • 納豆 1パック(30g)

  • ごま油 小さじ1

  • めんつゆ 小さじ1

  • 練りがらし 小さじ1/4



作り方

  1. ニラを5㎝の長さに切ります。

  2. ボウルにニラ、納豆、ごま油、調味料を加えて混ぜ合わせ完成です。





生ニラの豚肉焼き

用意するもの(2人分)

  • ニラ 半束〜

  • 豚肉 200g~300g

  • コチュジャン 適量

  • 塩胡椒 適量

  • ごま油 適量



作り方

  1. フライパンにごま油を適量ひいて、豚肉を炒めます。

  2. 豚肉に塩胡椒で味付けをします。

  3. 豚肉を炒めてる間に、ニラを約3~4センチ幅くらいに切ります。

  4. 豚肉に火が通ったら皿に盛り付け、その上に生のままのニラのせます。

  5. 上にコチュジャンを添えて完成です。



コチュジャン」がない場合

  • 砂糖 小さじ2

  • しょうゆ 小さじ1

  • 味噌 大さじ1

  • 一味唐辛子 小さじ1/3


 上記を混ぜて代用してください。



今日の最後に

 中華料理には欠かせない食材のひとつニラは、生でも美味しく食べることができます。実は生で食べた方が栄養面でのメリットが大きいといえます。ニラはビタミン類が豊富なので、加熱に弱いビタミン類をしっかり吸収したいなら生食がお勧めです。


 ニラの旬は、 3月~5月です。春に出たニラの葉は柔らかくて香りも強くてとても美味しいとされています。今回は生食をテーマにしましたがニラは加熱しても美味しい食材です。とにかく栄養が豊富なので、疲労回復など滋養強壮効果があるニラを日常の食事に美味しくとりいれてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。




www.raruka.net