ヒジキが美味しい! 生のヒジキはどうやって食べるの?
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こんにちは
春は食材が豊富な季節、良い季節ですね。山菜などに目を奪われてしまいますが、海藻も美味しい季節になります。春の海藻のなかでお勧めしたいのが「ヒジキ」です。国産のヒジキは春が旬になるので、今が食べ頃なんですよ。でも、生のヒジキってどうやって食べるの?
そこで今日は『旬のヒジキ』についてお話をしたいと思います。
旬のヒジキ
ヒジキは、北海道の南部から九州にかけて広い範囲に生息する海藻です。日本人との関係は古く、約一万年前の縄文時代の遺跡からも発見されていることから、日本では古くから食されてきたと考えられます。三代将軍徳川家光の時代に書かれた料理書である「寛永料理物語」の中に、ヒジキの調理方法が「にもの」、「あヘもの」と記されていることから、すでに現在と同じような調理方法で食されていたそうです。ちなみに、ヒジキを漢字で書くと「鹿尾菜」と書きます。江戸時代に書かれた「本朝食鑑」には、「ヒジキをくるくると丸めると鹿のしっぽみたいになる」という記述があり、このようなことから、この漢字が当てられたそうです。
同じヒジキでも2種類
ヒジキには2つの種類(部位)があり、小枝のみを集めたものを「芽ヒジキ」、茎上の長い部分が入ったものを「長ヒジキ」といいます。
長ヒジキ
長ヒジキは、茎ヒジキとも呼ばれ、ヒジキの茎の部分のことを指します。太さがあり、歯ごたえが良いのが特徴です。煮物、炒め物、サラダや和え物に使われています。
芽ヒジキ
芽ヒジキは、別名「姫ヒジキ」「米ヒジキ」とも呼ばれ、ヒジキの葉の部分を指します。長ヒジキに比べ細いので、食べ応えには欠けますが、水で早く戻すことができます。一般的なご家庭で最もよく使われているタイプです。炒め物や煮物、ヒジキご飯などに適しています。
2つに分かれるヒジキですが、生のヒジキってあまり見かけませんよね。採れたての生ヒジキです。スーパーなどでは加工され袋詰めされたヒジキがほとんどだと思います。これって不思議だと思いませんか。
その答えは。
生のヒジキは渋味などのアクが強いため、生のまま食べることはほとんどないそうです。そのため、長時間加熱処理したものだけが店頭に並びます。生と表示されているものも加熱処理され乾燥させたものを、もう一度水で戻すそうです。ちなみに、採取されたばかりのヒジキは褐色ですが、それらの加工の行程を経ると黒色になるので違いがわかります。
加工方法
春に収穫⇨産地で天日干し⇨水洗い後に塩抜き⇨蒸す又は煮る⇨乾燥後に機械で異物を除去
ということで、スーパーなどで見かけ生ヒジキは一度下処理が行われているものです。本当の生のヒジキは産地に行かないと購入は難しいということですね。でもスーパーで購入した方が安全と言えるでしょう。天然のヒジキには、ヒ素が含まれていますからね。
もしも、採れたての生ヒジキが手に入ったら?
生ヒジキは、そのままでは硬くて食べることができません。下処理が必要になります。
よく水洗いする。
熱湯で5分茹でる。
下処理の完了です。
5分間、茹でることで殺菌効果だけでなく、生臭さも消えるので食べやすくなります。心配な方は、10分湯がくことで完璧に取り除くことができますよ。冷蔵保存で、2~3日で食べ切ってくださいね。
ちょっと雑談
ところで、乾燥ヒジキを戻す場合の時間や分量の目安って迷いませんか。時短にもなるやり方があるので紹介します。
時短!ヒジキの茹で戻し
用意するもの(戻しやすい目安)
乾燥ヒジキ 25g(戻すと約7~10倍に膨らむ)
水 700cc
やり方
鍋に水を入れ、乾燥ヒジキをも入れて、強火にかけます。
お湯が沸いてきたら弱火にしてアクを取り除きます。
1~2分煮て固さを確かめます。(ヒジキが柔かくなるまで)
全体を流水で20秒間洗えば完成です。
茹でることで時短にもなり、さらにヒ素も約9割も減らすことができます。戻した後は、煮物や、サラダなどにご活用ください。
今日の最後に
ヒジキは、縄文時代や弥生時代から食されてきた古い歴史を持つ食材です。日本で消費されるヒジキのうち、約1割が国内産、約9割が外国産で国産のものは希少種といえます。そんな国産のヒジキは、3月~5月頃が旬です。
この時期のヒジキは柔らかく美味しいです。そしてヒジキを食べるメリットはカルシウムです。 なんと牛乳の12倍もあります!他にも便秘解消に効果的な食物繊維、貧血や冷え性を軽減する鉄分など、ヒジキには身体にうれしい成分がたっぷりと含まれています。
ヒジキといえば「煮物」というイメージが強いのですが、油と相性も良く、肉や魚との炒めものや、揚げ物しても美味しいです。旬の時期ですのでヒジキを召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。