爽やかな辛さ!「柚子胡椒」の話
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こんにちは
季節限定の食べ物などに登場することもある柚子胡椒。
柚子胡椒味や柚子胡椒風味なんて書かれていますよね。
でも、柚子胡椒を知らない方には「柚子胡椒ってどんな食べものなの?」って思いますよね。
そこで今日は『柚子胡椒』についてお話をしたいと思います。
柚子胡椒の話
柚子胡椒は九州の大分県発祥の調味料です。一般的、「ゆずこしょう」と言われていますが、正確には柚子胡椒と書いて「ゆずごしょう」と読むのが正しい名称です。
文字をみると胡椒を使っていると思いますが、実は胡椒は使われておらず「青唐辛子」を使っています。
どうして柚子胡椒なのに青唐辛子を使っているかというと、その昔、九州では「唐辛子」のことを「こしょう」と呼んでいたことから柚子胡椒になったそうです。なので、唐辛子のことを「コショウ」と呼ぶことが方言だと知らない方が多いと思います。
唐辛子は、1500年代にポルトガル人の宣教師が大友宗麟に献上したことで日本へ渡来しました。唐辛子の「唐」は「南蛮渡来」という意味を指し、南蛮由来の胡椒になります。渡来した当初は「南蛮胡椒」や「高麗胡椒」と呼んでいたそうです。 ここで高麗が出てくるのは、豊臣秀吉の兵が朝鮮出兵のときに朝鮮(高麗)から持ち帰ってきたから高麗胡椒と呼んでいたそうです。
ということで、柚子胡椒の胡椒は、唐辛子のことを胡椒と呼んでいたから付けられました。また、交流があった唐を気遣い、「唐辛子」と「唐を枯らす」が同音であるため、「唐を枯らしてしまう。唐を衰退させてしまう」から「胡椒」と呼んでいたという説もあります。ちなみに、塩コショウなどの胡椒は、「西洋胡椒」と呼んで区別するそうです。
自家製の柚子胡椒に挑戦!
柚子胡椒は自宅で作れるんですよ。わりと簡単なので挑戦してみてください。
用意するもの
青柚子 2個
青唐辛子 10g程度
塩 10g
おろし金かピーラー
包丁
ゴム手袋
フードプロセッサーかすり鉢
作り方
青柚子の傷んだ皮の部分を取り除き、おろし金かピーラーで青い部分のみを削ります。
ゴム手袋をはめ、青唐辛子のヘタをとり縦半分に切って、種とワタを取り除きます。
青唐辛子を包丁できざみます。(ハサミを使うとはやい)
青柚子と唐辛子をフードプロセッサーにかけてなめらかにします。
さらに塩も加えてさらに混ぜます。
粗めのペースト状になるまでよく混ぜます。
煮沸消毒した保存容器に入れて完成です。
すぐに食べても美味しいですが、冷蔵庫で1週間寝かせるとより美味しくなります。冷蔵保存で、1ヶ月を目安に食べてください。
冷凍保存の場合は、フリーザーバッグに入れ替えて冷凍してください。保存期間は、約1年間です。
今日の最後に
柚子胡椒は九州の大分県を発祥とする、青柚子と青唐辛子、塩を使う調味料です。 なぜ胡椒と呼ぶかについては、九州地方では昔から「唐辛子」のことを「胡椒」と呼ぶ習慣があったためです。
青い柚子の旬は7~8月。柚子胡椒には最適なものです。冷奴や餃子の薬味、ご飯にも合います。作り方は至ってシンプルなので、自宅で挑戦してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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