ラーメンどんぶりの縁にある四角い渦巻きの意味
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こんにちは
ラーメン屋さんのどんぶりの縁に描かれている四角い渦巻き模様、気になりませんか?どうして渦巻きなのでしょうか。そこで今日は『ラーメンどんぶりの渦巻き』についてのお話をしたいと思います。
ラーメンどんぶりの渦巻き
ラーメンのどんぶりの縁に描かれている四角い渦巻き模様は、「雷紋(らいもん)」です。 (「雷文」とも書く)
稲妻形に屈折した線でつくる連続した模様のことです。正方形、長方形、菱形(ひしがた)の三種があります。中国では雷光をかたどった文様とも、竜文から変化したものともいわれていますが、起源は明らかではありません。古代から愛好され、土器、骨器、彩陶、銅器などに施されました。
雷紋には、魔除けの意味合いがあり、中国では雷光や雷鳴は天の意志を表していると言われ、そのため畏怖の念を感じる模様でした。このことから魔除けとしても使われていたのです。また中国の高貴な人々が使う陶器などにも使われていました。
しかし、この雷紋がラーメンどんぶりに、いつ、誰が雷紋を描き始めたのかは不明です。年代に関してはラーメンは中国からきた料理ですので、中国らしさを出すために、明治時代の開国後からラーメンどんぶりに描き始めたと考えるられます。
右巻きと左巻き
「雷紋」はかならず右巻きと左巻きとで一対になっているのは、陰陽五行の考え方に則っているためです。陰と陽とが一緒になって次なるエネルギーを発生させるという考えからきています。また、「雷紋」は世界の各地で見られ、これはシルクロードをつたって西側の諸国へと広まっていったようです。そして世界中に伝播していったようです。雷紋と似た文様は、縄文式土器にも見られ、またアイルランドのケルト文様にも見られます。
雷紋以外の模様
ラーメンどんぶりには雷紋以外にも様々な模様が描かれています。有名なマークに「龍」や「鳳凰」、「双喜文(そうきもん)」などがありますね。龍は中国では天帝の使者として崇められており、かつては皇帝しか使えない紋章でした。鳳凰は中国では幸運を招く空想の鳥で皇后の紋章、「双喜文」は「喜」の字を二つ並べたもので新郎新婦が並んで喜んでいる姿を表し、おめでたい意味があります。こういったものを描いて邪気を払い、よいものを体内に取り入れようとしました。
「龍」の模様
天帝の使者として古くから崇められた空想上の動物を表しています。その昔は、皇帝以外は使用することができない紋章でした。しかし、臣下が使用する場合もあったので、その場合は爪を四つにし、皇帝が使用する五つの龍と区別しました。
「鳳凰」の模様
古代中国でも最も高貴で幸運を招く空想上の鳥です。「鳳」は雄鳥で皇帝の紋章、「凰」は雌鳥で皇后の紋章として古くから用いられていました。
「喜」の模様
「双喜文(そうきもん)」といい、「喜」という文字が二つ並んだ模様です。中国では「双喜(シュワンシー)」と呼びます。新郎新婦がならんで喜んでいる姿を文字に表した図柄で、喜びが重なってくるという意味を持っています。結婚式で使われたおめでたい文字です。
今日の最後に
ラーメンどんぶりに描かれている模様は、「雷紋/雷文(らいもん)」です。雷光や雷鳴は天の意志を表し、魔除けの意味合いがあり描かれています。
余談ですが、ラーメンはどんぶりの縁に雷紋があり、中央にナルトが置かれています。あれは雷紋とナルトで邪気を払い、そしてナルトのもう一つの力で幸福を招いている説があります。ナルトの「の」の字は、古くから縁起担ぎの意味で使われています。こうしてみると、ラーメンは縁起のいい料理なんですね。感謝して食べないといけませんよね。
最後までお読みいただきありがとうございました。