【ちりめんじゃこ】しらす干しとの違いは水分!
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こんにちは
毎日の食生活において少し紛らわしいものの一つに、『しらす干し』と『ちりめんじゃこ』があります。「二つの違いはナニ?」と聞かれたら迷いますよね。特に分からないのが、ちりめんじゃこのほうです。そこで今日は『ちりめんじゃこ』のお話をしたいと思います。
ちりめんじゃこ
はじめに言葉の説明をします。
『ちりめん』とは、表面に細かなしわをつけた絹織物。漢字で書くと『縮緬』と書きます。
『じゃこ(雑魚)』とは、小さな小魚のことで稚魚を言います。
この二つを繋げると、ちりめんじゃこ(縮緬雑魚)となります。
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ちりめんじゃこの由来
ちりめんじゃこは、小さな魚を茹でて干したものですが、この干している姿がまるで絹織物の「ちりめん(縮緬)」のように見えることから、「ちりめんノじゃこ」となり、やがて『ちりめんじゃこ』と呼ばれるようになりました。ちりめんの表面はこんな感じになります👇
しらすの話が出ましたので余談、ちなみに、しらすを漢字で書くと『白子』となります。江戸時代の奉行所にある、しらす(おしらす)はこちらの『白洲』を使います。
『ちりめんじゃこ』と『しらす干し』
分類で紛らわしいものが、『ちりめんじゃこ』と『しらす干し』です。
魚の種類は同じものです。呼び方の違いは水分量にあります。煮たものを干すので、その干し加減によって呼び名が変わります。
水分量でわかる呼び方
生しらす (水分含有量約100%)
釜揚げしらす (水分含有量85%程度)
しらす干し (水分含有量50~60%程度)
ちりめんじゃこ (水分含有量25~35%程度)
たたみいわし (水分含有量15%程度)
ちなみに、しらすとは体が透明な白い稚魚の総称です。しらすの中には、カタクチイワシ・マイワシ・ウルメイワシ・イカナゴ・ウナギなどの雑魚があります。
一般的に、ちりめんじゃこに使われている魚は、主にカタクチイワシが使われています。
ここまでの話をまとめると、次のようになります。
ちりめんじゃこ(縮緬雑魚)とは
上記のことをまとめると次のようになります。
『ちりめんじゃこ=乾燥により縮れた雑魚』となります。干した後の水分量が25~35%のしらすがちりめんじゃこです。
ちょっと雑談
ちりめんじゃこの傷みと保存方法
茹でてあるとはいえ、ちりめんじゃこも時間とともに傷んでしまいます。傷んでいるかその見分け方を紹介しておきます。
・色が黄色っぽく変色する
・全体から水分が出て、ぬめりがある
・異臭がする
ちりめんじゃこの消費期限は1週間、上記の状態のものや、ご自分で迷いが生じた場合は処分してください。
でも一週間は短い!もう少し長く保存したい!そのようなときは、冷凍保存がお勧めです。冷凍なら1ヶ月は保存が可能になります。
冷凍方法は、とっても簡単。フリーザーバッグに入れて冷凍するだけ。このときラップで包み小分けにしておくと使い勝手がよくなりますよ。
使うときは、凍ったままお料理に使ってください。冷たいのが嫌なときは、レンジで10~20秒加熱してください。
ちりめんじゃこと、しらすの保存は早めの冷凍がポイント。そのほうが長く安全に、美味しくいただくことができます。購入したらその日のうちに冷凍しましょう。
今日の最後に
ちりめんじゃこは、干している姿が絹織物の縮緬に似ていることから、その名が付けられました。しらすと言うのが、ちりめんじゃこを含めた総称で、水分量の関係で呼び名が違ってくる。この呼び方は主に関西地方が多い。
乾燥度によって呼び方が変わるので硬めのものを、ちりめんじゃこと覚えておいてください。その方が簡単だと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。