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無水エタノールで作る、消毒用アルコールの割合

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消毒用アルコールの濃度




こんにちは
消毒用のアルコールの需要がのびているそうですが、アルコールを購入したら濃度を下げる必要があると言われています。でも、濃度が高い方がウイルスには効果があるはずですよね。では何故、このようなことをしなければならないのでしょうか。
そこで今日は『消毒用アルコールの濃度』についてのお話をしたいと思います。

最適な無水エタノールの濃度




消毒用アルコールの濃度

無水エタノールなど購入した場合、アルコール濃度を下げる必要があります。無水エタノールの場合のアルコール濃度は99%以上、外気に触れた途端に蒸発してしまいます。これでは殺菌作用はありません。この蒸発を防ぐために濃度を低くする必要があります。そしてウイルスにも有効な濃度にしなければなりません。その濃度が70~80%です。
何故70~80%なのかは、ウイルスに有効な濃度は70%以上で、消毒用アルコールの濃度は80v/v%くらいが最も殺菌力が強くなる数値だからです。
ちなみに、「v/v%」とは「Volume / Volume%」の略で、容積パーセントのことです。例えば、80v/v%の消毒用アルコールなら、100mlの溶液に80mlのアルコールが含まれていることになります。

では、ウイルスに有効なアルコール80%の濃度にするやり方を説明します。
今回使う無水エタノールはアルコール濃度が99%あります。これをアルコール濃度80%を目安に調節します。


用意するもの


やり方(100mlのアルコールを作る場合)
  1. ボトルに無水エタノール80mlを入れる

  2. 1の無水エタノールに精製水20mlを加える

  3. 蓋をして混ぜる

  4. 消毒スプレーの完成です

精製水がない場合は、水道水を使っても構いません。ただし、水道水を使う場合は2~3日で使い切るようにして、常に新しいものに取り換えるようにしてください。
以上が消毒用アルコールの作り方になります。


今日の最後に

無水エタノールは水で割る必要があるので、そのままのご使用は避けてください。割合は次の通りです。
消毒用アルコールの割合(無水エタノール使用)は『8:2 (4:1)』で、無水エタノール8に対して精製水2の割合になります。

余談ですが、よく除菌や抗菌と表示されているものが店頭に並んでいますが、これらはウイルスに対しては効果がありません。除菌や抗菌と表示されたものに効果が期待できるのは食中毒細菌などに対してです。ウイルスに有効なアルコール濃度は70%以上のものだけです。ウイルスを死滅させる目的の場合は殺菌・滅菌と表示されているものを選んでください。購入時には注意してくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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