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サクランボのこと。「サクランボ」の名前はどこから?

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桜桃の花




こんにちは、赤い実が可愛いサクランボ。赤い宝石とも呼ばれていますが、サクランボと言う名前って変わっていると思いませんか。サクラは分かりますが、「ンボ」の部分って気になりますよね。
そこで今日は『サクランボの名前』についてお話したいと思います。


サクランボの名前




サクランボの名前

 サクランボの名前の由来にはいくつかあるそうです。その中でも有力なものを紹介します。



「桜の坊」

 「桜の坊」つまり桜の実という意味から付けられた説です。

 桜の坊とは「桜の実(子)」のことを指します。「坊」と言う表現に「赤ん坊」がありますが、これと同じでサクランボは「桜の子」と言う意味のなります。当初は、「サクランボウ」と呼ばれていたそうですが、いつしか「ウ」がとれて「サクランボ」になったそうです。



「桜桃(おうとう)」

 サクランボの別名に「桜桃(おうとう)」があります。この別名を平仮名にすると「桜桃=さくらもも」 と読めます。「さくらもも」と言われていたものが訛って「サクランボ」になったそうです。「もも」が訛ると、「ンボ」となります。



 この2つが有力ですが他にも、サクランボの実が丸くて坊主頭に似ているから「桜坊」で、「サクランボ」という説もあります。また、みりん干しの桜干しからきたと言う説も存在します。


 一般的に有力なものを紹介しましたが、桜の坊が最も納得できるものですね。ちなみに、ソメイヨシノにも実ができます。品種が違うので大きく育たずに、直ぐに落ちてしまいますが可愛い実を付けます。食べても苦いので食べないようにしてくださいね。



サクランボの缶詰

サクランボの缶詰


 お馴染みのサクランボを缶詰ですが、サクランボを缶詰にして売り出したのは明治時代のことなんですよ。意外と古い。


 売り出した方は井上勘兵衛(いのうえ かんべい)という方で、明治28年から自宅でサクランボの缶詰加工に着手し苦心した末に成功したそうです。


 缶詰にした背景には、明治28年(1895)頃は、品種も増えて生産量も多くなり余り出したということがあり、生のままで県外に売りに行ったそうですが、新鮮さが落ちてしまった、ということがあったそうです。このようなことから、缶詰にすることを考え成功したそうです。そして、独自のラベルをはり遠く横浜まで売り出したということです。


 お馴染みのサクランボの缶詰にはこんな歴史があったんですね。私は昭和に入ってから作られたと思っていました。



今日の最後

 サクランボの名前は、「桜の坊」が最も有効な説です。漢字に直してみると納得できますよね。

 ところでサクランボの旬は5月末からです。今年は暖かいので出荷が早まりそうですね。サクランボは少し高い食品ですが年に一度なので、旬のものを味わってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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