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縁起物のチョロギは栄養豊富な野菜!

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冬の食材




こんにちは
チョロギってご存知ですか。おそらく「おせち料理」や「結婚式」などで一度は目にしたことがあると思います。見た目は小さな巻貝みたいでパッとしませんが食感が良く美味しい食材です。
そこで今日は『チョロギ』についてお話をしたいと思います。



チョロギ


チョロギ



 チョロギは、中国が原産とされる野菜で、白い地下茎を食用にします。 味は淡白ですがシャキシャキと歯切れが良く、生姜に似た感じがあります。


 日本へは、17世紀頃に朝鮮半島から渡来しました。当初は塊茎や全草を乾燥させて生薬として使っていたそうで、江戸時代には本格的に栽培が始められました。現在では、九州地方や東北地方などで盛んに生産されています。岩手県釜石市の青ノ木地区では、特産品にもなっています。また、1880年代にはヨーロッパやアメリカへも伝わり、フランス料理などに使われているそうです。


 チョロギの食べ方は、塩漬けにしてから、梅酢で赤く染めてから食べるのが一般的です。お正月には、赤いチョロギを黒豆煮に添え長寿を願います。

 チョロギという名称は和名になり、中国名の 「朝露葱」 を日本語読みしたものが由来になっており「チョロギ」と呼ばれるようになりました。その他にも、韓国語でミミズを意味する「チョロンイ」が転訛したという説もあります。


 日本での漢字表記は、「丁呂木」や「丁梠木」の文字をあてます。さらに、チョロギは縁起物としても扱われるのでおせち料理などに使うときは、「長老木」、「長老喜」、「長老貴」、「千代呂木」などの長寿に関連した漢字が使われます。その他にも、「ネジ芋」、「法螺芋」、「甘露子」、「宝塔菜」という別名も持っています。



チョロギは栄養豊富


チョロギ


 古くから長寿の食べ物とされてきたチョロギは、脳を活性化して脳梗塞・痴呆症等に効能があるといわれています。さらに、天然オリゴ糖が豊富なので、腸内環境を整えてくれます。これにより、腸内の善玉菌を増やし消化力や便通がスムーズになります。


 意外な効能があるチョロギですが、チョロギの食べ方は塩漬けにしてから、梅酢で赤く染めてから食べるのが一般的です。お正月には、赤いチョロギを黒豆煮に添え長寿を願います食べます。では、縁起物のお料理としてお正月にも使えるので、チョロギの梅酢漬けを紹介します。


チョロギの梅酢漬け

用意するもの

  • チョロギ 1㎏

  • 塩 250g

  • 梅酢 500㏄



作り方

  1. チョロギをよく水洗いし、変色した部分を切り落とします。

  2. アク抜きのため、塩漬けにして2日ほど置きます。

  3. 塩漬けにしたチョロギを2時間から半日ほど水にさらして塩抜きをします。

  4. 梅酢に漬け、2~3日漬けたら完成です。


 すぐに食べたい場合は、塩漬けをを省き、少量の酢を入れて沸騰させたお湯でチョロギを3分ほど茹でてから梅酢に漬けます。和え物などに使う場合も、同様に酢を入れて茹でるだけでOKです。お正月の前に一度お試しください。


 また、漬けるときに砂糖やざらめザラメを加えると食べやすくなります。梅酢がない場合は、甘酢でOKです。


参考 甘酢100㏄の分量

  • 酢 100㏄

  • 砂糖 25g

  • 塩 少々


 漬物以外でも、火を通すとホクホクの食感になるため素揚げが美味しいです。また、サッと1分半ほど下茹でをしてアクを抜けば和え物やサラダにも使えますよ。ちなみに、1分半だとシャキシャキ食感になります。お試しください。



今日の最後に

 巻貝のようなチョロギは、とても栄養が豊富な野菜です。中国では古くから漢方薬として使われ、長寿の薬とも呼ばれていました。オリゴ糖が豊富で整腸作用があり、腸内の善玉菌を増やして消化や便通を良くしてくれます。


 チョロギの旬は12月です。サッと下茹ですればシャキシャキ食感、揚げ物などにすればホクホクした食感が味わえます。旬の時期に召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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