夏の果実! 「幸水梨」はどのくらい日持ちするの?
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こんにちは
日本の梨の代表的品種の「幸水梨」。甘く水分が多くて美味しいですよね。
ところで、幸水梨は日持ちしないと言われていますが、どのくらい保存できるのでしょうか。長持ちさせる保存方法も知りたいところです。
そこで今日は『幸水梨』についてお話をしたいと思います。
幸水梨の保存
梨は、日本の果実のなかでも歴史が古く、弥生時代には食べていたそうで、江戸時代には多くの品種が栽培されていたという記述が残っています。
梨は大きく分けて和梨、洋梨、中国梨の3つに分類されます。国産の梨で一般的には「赤梨系」と「青梨系」に分かれて、 今回ご紹介する幸水梨は赤梨の代表的品種です。赤梨には「幸水」「豊水」「新興」「新高」「あきづき」「南水」などがあります。
幸水梨は、果樹研究所で「早生幸蔵」と「菊水」を交配させて生まれ、1959年(昭和34年)に命名・登録されました。名前の由来は、早生幸蔵の「幸」と菊水の「水」をとって付けられたそうです。
幸水は、果皮が緑色に薄い茶色が混じるような色で、形は少し扁平気味の球形でお尻が深くくぼんでいるのが特長です。食感はやわらかく、甘味が強い果汁も特徴の一つです。
幸水梨の日持ち
では本題の幸水梨の日持ちについてですが、夏に出荷される幸水梨は、日持ちが良いとは言えません。
これは幸水梨や季節に限ったことではありませんが、収穫された梨は自らの糖分や水分を使って呼吸するようになるので、収穫後は日に日に品質が落ちてしまいます。収穫後も生きているので、日持ちが悪くなります。
日持ちが悪い幸水梨をできるだけ長く保存するにはどうしたら良いのか、それはやっぱり高温の場所は避けて冷暗所での保存が一番なんです。洋梨と違い、日本の梨は追熟しないので冷蔵庫での保存をお勧めします。
幸水梨の冷蔵保存
やり方
乾燥に弱いのでひとつずつラップや新聞紙に包みます。
チャック付きの袋などの密閉できる袋に入れる。
ヘタの部分を下にして、空気を抜いて口を閉じる。
冷蔵庫の野菜室で保存します。
ヘタの部分を下に向ける理由は、梨はヘタの部分から水分が抜けてしまう特徴があるからです。水分を維持させるために逆さまにします。また、梨はお尻の方が甘みが強いので、逆さまにすることで全体に甘みが均一になります。
幸水梨の保存期間(丸ごと)
常温保存 3∼4日
冷蔵保存(野菜室) 1週間∼10日
カットした幸水梨
- 冷蔵保存 3~4日
冷凍保存方法
砂糖水や塩水にさらして酸化防止をしてラップで包みます。
チャック付きの保存袋に入れて冷凍庫へ入れます。
1ヶ月ほど保存可能です。食感が失われてしまうので、コンポートやシャーベットなどで召し上がってください。
今日の最後に
幸水梨は収穫後も呼吸をしているため日持ちが悪くなります。常温保存では3~4日しか日持ちしません。保存するならなるべく冷蔵庫の野菜室での保存をお勧めします。
幸水梨の旬は、8月から9月上旬になります。色が均一で皮にツヤがありキズがないもの、ヘタがピンと立ってずっしりと重量感があるものが美味しい幸水梨です。幸水梨に限らず梨は夏バテなど疲労回復に役立つアスパラギン酸を含んでいます。夏の水分補給に召し上がってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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